今年の1月17日。阪神淡路大震災から20年目を迎えたその日、防災に少しでも役立ちたいという思いから、一部商品の無料キャンペーンを開始しました。
みなさまから、想像以上の反響をいただき、微力ではありますが、防災を考える機会を作り出せていると実感しています。
そこで、特別に期間を決めずに、可能な限り、この取り組みを継続しようと思います。
防災意識は日々薄れ、
特別な日だけのものになってしまいます。
先に書いた通り、このキャンペーンを開始したのは、1月17日。阪神淡路大震災から20年が経ちました。
東日本大震災からも、3月11日で4年が経過。
テレビや新聞、雑誌などでは、それらの日を中心に、震災について多くのことが語られました。防災についても、盛んに呼びかけていたのを覚えています。
ところが、話題の中心は、すぐに政治や経済、事件などに移行してしまっています。御嶽山の噴火の被害のことさえ、多くの人は思い出さなくなっています。
それは仕方のないことなのだとは思います。同じ話題ではニュースになりませんし、人の関心は新しいものに引き付けられるのも当然でしょう。
「風化させてはいけない!」と訴える人たちがいます。被災者にとっては、忘れたくても忘れることのできないことなのに、それを周囲の人がどんどん忘れていくのは許せないことかも知れません。
しかし、当事者でなければ、なかなかその思いの強さを続けることはできないでしょう。メディアの話題は移り変わり、考えることは自分の生活が中心になるはずです。
個人的な気持ちだけで風化を妨げるのは、きっと不可能なのです。
一年中、ずっと防災について考える必要があります。
仕方ないからと言って、防災意識を薄れさせるに任せてはいけません。
その日は、いつ訪れるか分からないのですから。
震災のことを思い出し、心の中で繰り返し考えるというのは、多くの人にとっては難しいでしょう。
それならば、避難場所や食料の備蓄など、直接、防災のことを考え、さらに、さまざまなことを防災に関連して考えるようにしてはいかがでしょうか。
通勤や通学など、移動中にも、「ここでもし地震があったら」と考えてみる。
出張先や観光地でも。自宅で寛ぐ場所は? 寝室は?
パソコンのデータはバックアップしていますか?
加入している保険は地震に対応していますか?
家や自動車といった大きなものを購入するときはもちろん、日々の買い物でも「どのくらい保存できるのか?」を考えるなど、少しの工夫で、防災は身近なものになるのではないでしょうか。
「思い出の防災対策」についても考えてみませんか。
災害の際に、プリント写真やネガフィルムを失った人も少なくありません。
それは思い出を失うようなものです。
思い出よりも重要なものはたくさんありますが、やはりなくしてしまった時のショックは大きいものです。
そんな大切な思い出を、想定できない自然災害から守ることを考えてみることも、防災対策です。
当店が行っているのは、まさにそうした「思い出の防災対策」。
写真やネガフィルムをデジタル化して、データとして保存することで、思い出を失うリスクを低くするのです。
それでも、いきなり大量の写真をデジタル化するのは、いろいろな意味で大変だと思います。
そのためにご用意しているのが『おためしプラン』。写真のデジタル化とはどんなものなのかを実感していただくためのサービスです。
今年の1月17日から、この『おためしプラン』を無料にするキャンペーンを行ってきました。少しは、みなさまの防災意識のお役に立てたのではないかと思っています。
キャンペーン期間が終了し、この試みも終了してしまうのは、とても惜しいと考えました。
そこで、これからも、できる限りこのキャンペーンを継続していきたいと思います。多くの人たちの防災を考えるキッカケにしていただきたいと考えています。
●対象サービス:『おためしプラン』
プリント写真(小サイズ・大サイズ)10枚まで、
または、35mmフィルム(ネガフィルム・ポジフィルム・スライド)10コマまで
通常価格980円(税別)を無料にいたします。
⇒お申し込みはこちらへ
【思い出アーキビスト® スマイル・シェアリング店長/樋口智久】