写真のデジタル化が、認知症にオススメ?!高齢者も家族も楽しめる「回想法」とは?

掲載日:2017年9月3日

他人事ではない認知症のこと。
身近な問題として考えてみませんか。

先進国ではますます高齢化が進み、日本でもさまざまな問題の原因になっています。

社会的には、年金や医療費などのお金の問題が取りざたされていますが、個人としては、介護や終活など家族のつながりの問題につながっています。

高齢者だけの世帯にせよ、子世代などと同居しているにせよ、問題を深刻化させる要因のひとつが「認知症」ではないでしょうか。

政府の統計※によると、2012年時点で約462万人の認知症患者がいるそうです。

これは65歳以上の約7人に1人に当たります。

同じ統計で、2025年には、約700万人、65歳以上の約5人に1人が認知症患者という見込みも示しています。

つまりこれは、不幸な事故などのニュースで知る、遠い出来事ではなく、もう私たちの身近な問題になりつつあるのです。

私自身も年齢を重ねたせいか、最近では、友人知人が両親の認知症を話題にすることが増えている、と感じています。

物忘れや勘違いだけでなく、物盗られ妄想や徘徊、暴力や暴言などがあると、家族や周囲の人たちは、認知症の症状だと理解していても、傷ついたり疲弊したりするものだそうです。

本人を責めるわけにはいかないという事情は、想像以上に家族たちを苦しめています。
(※厚生労働省2015年1月発表)

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「回想法」で認知症の症状を緩和できるかも。

認知症を完全に投薬などで治すことは、現在ではまだできません。しかし、さまざまな方法で、症状を和らげたり、進行を遅らせたりすることは可能だそうです。

そのひとつに「回想法」という心理療法があります。

簡単に言うと、昔のことを思い出して話すことで、脳の機能の活性化を図るという方法です。

確かに、高齢になると昔のことばかり話すようになるというのは、よく耳にします。

それは、認知症患者は、最近の記憶が難しくなる一方で、過去のことは多く覚えているからだそうです。

この傾向を利用し、楽しかった思い出、懐かしい昔の話を語ることで、コミュニケーションをとり、自然に脳機能を活発に働かせることができ、精神状態が安定したり、認知症の症状の進行を遅らせたり、という効果が期待できます。

古い写真をデジタル化して、懐かしい記憶を呼び覚まそう。

「回想法」は心理療法と書きましたが、堅苦しいものではなく、認知症の高齢者にとっては、レクリエーションのようなものです。

また、複数で行う「グループ回想法」は通常、専門家が立ち合いますが、1対1の「個人回想法」は、専門的な知識がなくても行うことができます。

認知症患者に思い出話をしてもらうためには、若い頃に使っていたものや、子供時代に遊んでいたおもちゃ、映画ポスターやレコードなどを用意して、それにまつわることを質問してみるとよいそうです。

もっと簡単に用意できるのが『昔の写真』でしょう。

品物などが残っていなくても、古い写真なら、ほとんどの家にあるのではないでしょうか。

古い写真を高齢者と一緒に見る際にオススメなのが、パソコンやタブレット、テレビなどに写真を表示することです。

整理されていない写真では、時系列がバラバラになってしまいますし、重いアルバムでは高齢者が扱いにくいと思います。

事前に家族が写真をデジタル化して、時間や場所、一緒にいる人などでフォルダ別にしておくとよいでしょう。

そのように整理をしておけば、高齢者の要望にそってスムーズに見せてあげることができます。

楽しく効果的な「回想法」を行うために。

長時間保存されていた品物は、きっと大事な思い出が詰まっているでしょう。

また写真は、現代のようにいつでもスマートフォンやケータイで撮影できるとしても、なにか残しておきたいことがあるからシャッターを切るのだと思いますが、昔は枚数が限られたフィルムを購入し、現像してもらう必要があるなど、いまよりもハードルは高かったはずです。

ですからそれらの写真は、そこに写っている人たちにとって、なにか特別なシーンだったのではないでしょうか。

楽しい旅行、記念日、久しぶりに会った友人、あるいは新たな出発や別れなど、人生の大小の節目だったかもしれません。

そうした昔の写真を見ながら、いろいろな話を聞いてみましょう。

思い出を自然に話してくれるのであれば、本人に任せて聞いていればよいと思います。

あまり言葉が出てこないようなら、写真を見せながら、「これは中学生の頃?」「どこかに旅行に行ったとき?」など、なるべく具体的に質問してみると良いそうです。

気をつけなければいけないのは、あまり本人が話したがらないように見えたら、それ以上質問を繰り返さないことです。

思い出の中には楽しいものもあれば、悲しいこともあるかもしれませんから。

また、写真と話しが食い違ったり、歴史的事実と異なることを話したりしても、それを指摘しないようにしましょう。

本人が思い出を誰かに話すことがなによりも大切です。聞くこと、同調することを心がけましょう。

古い写真を見ながら懐かしい話をするのは、単調になりがちな高齢者の生活にとって、とても刺激的で有意義なことだと思います。

認知症患者に限らず、また高齢者に限らず、誰にとっても思い出話をするのはよいものではないでしょうか。

写真のデジタル化が、そうした思い出を呼び覚ますきっかけになることを心から願っています。

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【思い出アーキビスト® スマイル・シェアリング店長/樋口智久】

 

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「バチカン図書館」でも、デジタル化が進んでいます!

掲載日:2015年4月10日

皆さまは、「バチカン図書館」を知っていますか?

ローマ郊外にある、世界で一番小さい国である「バチカン市国」の中にある図書館です。世界最古とも言われるこの図書館で、いまデジタル化が行われています。

「バチカン図書館」とデジタル化。

今回は、一見ミスマッチなこの組み合わせについてご紹介します。

「バチカン図書館」て、なに?

15世紀半ばに、当時のローマ法王(教皇)であるニコラウス5世が設立したのが「バチカン図書館」。

代々の法王から受け継いだ古写本350点などでスタートしましたが、15世紀の終わりには、その蔵書は3,500点を超えていたそうです。

それから約100年後に新館が建てられ、この建物が現在の「バチカン図書館」となっています。

その後も、歴史的に重要なものを数多く加え、現在では110万点以上の蔵書数を誇っています。

意外な感じもしますが、ルールさえきちんと守れば、「バチカン図書館」は、誰でも利用できるようです。

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バチカン図書館のサイト


NTTデータと契約

2014年の3月、「バチカン図書館」は、NTTデータと契約を結びました。その目的は、古写本をはじめとした文献や蔵書のデジタル化。

2世紀から20世紀に書かれた手書きの文献8万点をデータとして保存するためです。

これら8万点は、歴史、法律、哲学、科学、神学などに関する貴重な資料。中には美術的に高い価値のある古写本も含まれています。

4年間で、約3,000点がデジタル化される予定で、8万点をすべてデジタル化するには、かなりの長期間が必要でしょう。

現在でも、デジタル化が終了した一部の資料は、一般に公開されています。

世界的にも大変貴重な資料の保存活動に、日本の企業が深く関わっていることが、とても誇らしいですね。

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デジタル化の必要性を感じます!

「バチカン図書館」では、蔵書のすべてを適切に保存しています。先ほど書いたデジタル化予定の約8万点については、もちろん、保存に細心の注意が払われているはずです。

しかし、それでも劣化は進んでしまうのです。

皆さまの家では、歴史的に貴重な文献は少ないかも知れませんが、それでも、個人にとっては大事なものがたくさんあるはずです。

大切な思い出の詰まった写真、子供の頃に描いた絵……。失礼ですが、それらの保存状態は、決して厳重とは言えないでしょう。

大事なもののデジタル化、そろそろ考えてみませんか?

 

【思い出アーキビスト® スマイル・シェアリング店長/樋口智久】

 

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「相続」はお金だけじゃない!「思い出の遺産相続」大切に

掲載日:2015年3月6日

写真は思い出です。

思い出である、その写真たちの多くは、押入れの奥で眠ったままになっているのではないでしょうか。

アルバムに整理されているならまだしも、プリントしてもらった写真店の袋に入った状態で、何十年も段ボール箱に入れっぱなし、なんていう人も結構いるかも知れませんね。

ヒマができたら整理しようと思っている内に、時間だけが経ってしまって……。

old_album.jpgその写真=思い出を、みなさまはこれからどうするのでしょうか?

年を重ねて、人生の締めくくりが必要な時期がきたら、さまざまな遺産の相続を考えるでしょう。

あるいは、まだまだ若い人たちだとしても、親たちの年齢を数えてみると、遺産を受け取ることを考えることがあるでしょう。

遺産相続というと、すぐに不動産や有価証券などを思い浮かべますが、「思い出の遺産相続」のことも、考えてみませんか。

思い切って捨ててしまうという選択。

自分の写真でさえ、滅多に見返さないという人がほとんど。まして親の写真や、祖父母の写真など興味もない人が大多数だと思います。

お子さんにとっては、自分の写真でも見る気がしないとすると、取っておく意義を感じないかも知れません。

「どうせお子さんに捨てられてしまうなら、自分で処分した方が、まだ気分がいい」と考える人もいるでしょう。

また、単純にその量にうんざりすることも。

大量のプリント写真は重いですし、埃をかぶっていますから、触れるのも面倒。そして何も考えずにアルバムにしまうだけでもかなりの時間を費やします。

一枚一枚確認していたら、一体どれだけの時間がかかるか分かりません。

それなら、いっそ「断捨離だ!!見ないで全部捨ててしまえ!」となるのも仕方ないかも知れませんね。

でも、本当にそれでいいのでしょうか。

意外な発見をすることも!

古い写真を整理しようとすると、つい一枚一枚を見入ってしまいませんか?

それは、やはりそこに写っている人たち、その場所、その時間、そういう思い出に関心がある証拠ではないでしょうか。

そういうものを捨ててしまうのは、少し惜しい気がします。

また、写真で若い頃の両親や祖父母、あるいはそれほど知らない親戚たちの顔を見ると、驚くほど、自分や子供たちに似ていたりして……。

改めて、3世代、4世代と見比べると、そっくりさんがいっぱいいることを発見できたりします。

Facebookに、そんな大昔の写真をアップして、誰だと顔認証されるか試してみるのも楽しいかも知れませんね。

問題は、整理の仕方。

写真をすべて捨ててしまうことが、何だか惜しくなってきましたか?

それでも、やはり整理するのは面倒ですよね。

残すのか、捨てるのか、写真を手にして一枚ずつどうしようかと考えていては、いくら時間があっても足りません。

まず、「どんな写真を残すのか」というルールを決めましょう。

「人間(家族)が写っているものだけ」「風景のみやピンボケは除外」など、できるだけ単純で明快なルールが目標です。

そんなルールを守って、写真をチェックしていけば、流れ作業的に整理できます。

保存の理想は、「ハイブリッド保存」です。

残すと決めた写真は、アルバムなどにアナログ保存するとともに、スキャンしてデジタル保存しましょう。(「ハイブリッド保存」についてはこちらを参照してください。

アルバムに入れるにしても、デジタル化してフォルダにしまうにしても、やはり一枚ずつ迷っていては時間がかかってしまいます。

ここでも、単純なグループ分けのルール(「人物名」「19xx年」などの年号でくくる)など、事前に設定しておくことをおすすめします。

そして、もうひとつ。一度にすべての写真を整理しようと思わないことも大事です。
少しの時間で、少しの量を片付けるようにしましょう。

全部をいっきにやろうと考えると、始める前に面倒になってしまいます。
少しずつなら、明日からでも始められるかも知れません。

みなさまも、「思い出の遺産相続」を、少しだけ考えてみませんか。

 

【思い出アーキビスト® スマイル・シェアリング店長/樋口智久】

 

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結婚式からのお付き合い!
お子さんのイベント写真もデジタル化していただいてます。

掲載日:2015年2月20日

「袖振り合うも多生の縁」という言葉がありますね。

「ほんの小さな出会いでも、それは単なる偶然ではなく、前世からの深いご縁によるもの」という意味だそうです。

袖が触れ合っただけでも深いご縁なのですから、当店のお客さまになってくださった方とは、きっと相当なご縁で結ばれているのでしょうね。

結婚式からのご縁が、
そのお子さんのイベントまで続いています。

あるご夫婦のお客さまの話です。

そのお二人が結婚する際の披露宴で、新郎新婦を紹介するスライドショーが行われることに。そこで生い立ち写真を上映するために、当店に写真デジタル化のご依頼がありました。

その時にできたご縁は、いまでも続いています。

早いもので、ご夫婦にはお子さんが生まれ、保育園に通っているそうです。

いまは、ママ友からもらったスナップ写真や、保育園で購入したイベント写真を、デジタルデータ化するために利用してくださっています。

undokai.jpg保育園や幼稚園、学校関係で購入するのはプリント写真。
劣化を防ぐために、デジタル化をおすすめします!

どこでもそうだと思いますが、保育園や幼稚園、小学校などはイベントがいっぱいです。入学式に始まり、運動会や学芸会、遠足、季節の催し、そして卒業式……。

親たちが参加したり同行したりして自分で写真を撮る機会もあるでしょうけど、その場にいられないものもたくさんあるでしょう。友人から子どものベストショット写真をいただくことも。

学校行事では、学校で販売されるスナップ写真や集合写真を購入することになりますが、これはほとんどがプリントの写真。

もちろん、プリントした写真も素敵ですが、残念ながら風化は避けられませんし、持ち歩いてシワが出来たりしては大変!

プリント写真は保管しておくとして、同時にそういった写真をデジタル化して、スマホなどでいつでも見られるようにしておきましょう!

参考:デジタルはアナログに。アナログはデジタルに!ハイブリッド保存のススメ

写真は人生のイベントに欠かせないもの。
その大切な時間を、保存するお手伝いを。

押入れの奥にたくさんの写真が眠っている、という方も多いでしょう。しかし生きていると、いろいろなイベントが身近で開催され、そこには写真がつきもの。

そして、スマホやケータイ、デジカメがこれだけ普及しても、意外に写真がプリントで提供されることも多いですよね。

昔の写真のデジタル化も大事ですが、日々、楽しい催しの度に増えていく写真もデジタル化しなければ、どんどん古い写真になってしまいます。

先述のご夫婦のように、イベントごとに当店を利用してくださる方が、ありがたいことに増えつつあります。

今後も、そのようなご縁に感謝しつつ、皆様のお役に立っていきたいと思います!

【思い出アーキビスト® スマイル・シェアリング店長/樋口智久】

 

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国内初の「デジタルアーカイブ研究所」岐阜に開設!

掲載日:2015年2月14日

みなさんは「デジタル・アーカイブ」という言葉をご存知ですか?

『博物館・美術館・公文書館や図書館の収蔵品を始め有形・無形の文化資源等をデジタル化して保存等を行うこと。 デジタル化することによって、文化資源等の修復・公開や、ネットワーク等を通じた利用も容易となる』-Wikipediaより

そうです!我々スマイル・シェアリングが行っている「昔の写真のデジタルデータ化」は、デジタル・アーカイブ事業のひとつ。

そして、「デジタル・アーカイブをする人」のことを、「デジタル・アーキビスト」と呼び、当社は、デジタル・アーキビスト資格を持つ専門家が、皆様から送られた写真をデジタル・アーカイブする作業を日々行っています。

先日の岐阜新聞では、そのデジタル・アーキビストの資格を認定する「NPO法人日本デジタル・アーキビスト資格認定機構」のある「岐阜女子大文化情報研究センター」に、国内初の「デジタルアーカイブ研究所」が開設されたという記事を目にしました。

『岐阜女大が専門研究所 資料のデジタル管理、有効活用へ』
(岐阜新聞/2015年2月12日版)


デジタルアーカイブに特化した研究所は全国初といい、専門知識・技能を持つ人材の育成や、企業との連携を強化するそうです。

店長も、岐阜へ通ってデジタル・アーカイブを学んだものとして、このニュースにはうれしい気持ちでいっぱいです。

「デジタル・アーカイブ」がもっと世の中に浸透して「豊かな心や生活」がもたらされるよう、スマイル・シェアリングも微力ながら協力してまいりたいと思っています。

【思い出アーキビスト® スマイル・シェアリング店長/樋口智久】

 

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デジカメの写真もプリントの写真も、放っておいたらダメ!
「ハイブリッド保存」にすべき5つの理由!

掲載日:2015年2月13日

ケータイやスマホ、デジカメなどの普及によって、写真を撮る習慣も広がっているようです。写真がデータなので、場所を取ったりはしませんが、枚数は相当なものでしょう。

みんなSDカードやパソコンに放り込んだままかも知れませんね。

一方、プリントの写真は、押し入れなどの奥に入れっぱなしでしょうか?

どちらの写真も、いずれ整理しようと思っている内に、ついつい時間だけが経ってしまっていませんか?

きっと、多くのご家庭がそのような状態ではないでしょうか。

そんなに見ることもないけど、捨てるのはちょっと……。
まあ、なくなるわけではないから、ヒマができたら片付けることにして……。

しかし、不吉なことを言うようですが、いつそれらを失ってしまうような不幸な出来事が起こるか分かりません。整理するのは後回しにするとしても、きちんとした保存だけはしておくべきだと思います。

girl.jpg「ハイブリッド保存」をおススメします!

「ハイブリッド保存」という言葉、初めて耳にする方も多いでしょう。

電気とガソリン(モーターとエンジン)で走るハイブリッド自動車が有名な、あの”ハイブリッド”です。ただし、この場合は、デジタルとアナログの”ハイブリッド”。

つまり「デジタル」と「アナログ」の両方で保存するということ。

デジカメやスマホで撮影した写真は、すでにデジタルですので、アナログ(プリント)にして保存します。昔に撮影したプリントの写真は、デジタル化して保存します。

これが「ハイブリッド保存」です。

では、なぜ「ハイブリッド保存」が必要なのでしょうか。

主に、次の5つの理由があります!順番にご説明しましょう。

【1】見るには、プリント写真!

デジタルの写真だと、メディアをデジカメで読み込んで見たり、パソコンを立ち上げて、画面に写真を出したりすることになります。

少し手間がかかる上に、「どこにどの写真があるのか分からない」ことも……。

きちんとファイルに名称を付け、イベントごとにフォルダに収納されていれば問題ないかも知れませんが、そのような整理をしている方は少数派でしょう。電源が必要になるので、いつでも、どこでも、というわけにもいきません。

一方、フォトブックやアルバムなどであれば、見たくなった時に、見たい場所で楽しむことができます。

【2】デジタルのメディアが小さ過ぎる!

SDカードなどのメディアがどこかにいってしまった!という経験のある方も多いのではないでしょうか。机の上に置いたつもり。引き出しに入れたつもり。しかし、どこを探しても見つからないということがよくあるようです。

それはメディアがとても小さいから。

先述と同じように、きちんと整理できていればよいのでしょうけど、中々そうはいきませんね。

家の中で行方不明になっているだけなら、いずれは出てくるでしょう。

しかし、災害の場合ではどうでしょうか。土砂に埋もれてしまったら……。

地震や津波、土砂災害の後、復旧の現場では、ボランティアの人々の手で、アルバムやプリント写真が発見され、持ち主の元へ帰ってくる例が少なくありません。

しかし、残念ながら、デジタルのメディアは小さ過ぎるので、戻ってくることはほとんどないそうです。

【3】プリント写真はどんどん劣化している!

アルバムに収めてあったとしても、日が当たらない場所に置いてあったとしても、プリントした写真は、刻一刻と劣化していきます。どんどん色あせてしまっているのです。

デジタルであれば、それはデータですから風化とは無縁です。いまこの時点でデジタル化すれば、そこから劣化することはありません。

また、紙の写真は燃えやすいという特徴もあります。

【4】プリント写真は、非常時に持ち出せない!

非常時に持ち出せる荷物は限られます。どれだけ大切な写真だとしても、いざという時にアルバムを何冊も抱えて逃げるというのは現実的ではありませんよね。

しかし、デジタルのメディアであれば、大量の写真を小さなサイズに収めることができます。例えばUSBメモリーなどに保存して、非常持ち出し袋に入れておけば、邪魔にならずに大切な写真を避難させることができます。

【5】データならリスクを分散できる!

データであれば、同じ写真を、家族や親戚、友人などで簡単に共有、あるいは所有する複数のストレージに分散して保存ができます。

共有することは、写真を見て楽しむ機会を増やすだけではなく、リスクを分散することも可能にします。同じ写真を複数の場所で保存しておくのですから、不慮の出来事が起きたとしても、消失のリスクはかなり軽減されます。

もちろん、プリントの写真も焼き増しすることはできますが、その分の費用がかかります。一旦デジタル化してしまえば、いくらでも複製・共有できるというのは大きなメリットです。

CD-R.jpgいますぐに”ハイブリッド保存”を!

つまり、デジタルにはデジタルの、アナログにはアナログの、長所と短所がそれぞれあるわけです。

「ハイブリッド保存」なら、両方の長所を活かし、両方の短所を消すことができます!

スマイル・シェアリングでは、昔の写真のデジタル化サービスと、デジタル写真データから自宅で簡単にフォトブックが作れる「自宅deフォトブック工房Plus」の両方のサービスをご提供しております。

スマホやデジカメで撮影した写真は、プリントアウトしたり、フォトブックにしたりしてアナログ化を。

そして、昔のプリント写真は、ぜひ、スキャンしてデジタル化を!

【思い出アーキビスト® スマイル・シェアリング店長/樋口智久】

 

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【ペットの思い出写真をデジタル化】
ペットは家族同然、あるいは家族以上の存在という方も。
元気だった頃の思い出、みなさんどうしていますか?

掲載日:2015年2月6日

お子さんの写真よりもペットの写真の方が多い!

そういう人も多いのではないでしょうか?

どんどん増え続ける写真も、残念ながらもう増えることのない写真も、そのままどこかにしまっておくだけでは寂しいですね。

dagashi_dog.jpgどうして多いの?ワンコやニャンコの写真。

ネコやイヌ、ウサギやハムスター、鳥や魚、爬虫類や両生類など、ペット(家族)と言っても、その種類はさまざま。

もちろん、大事な家族ですから、写真を撮りたくなるのは当たり前。しかし、どうやら愛情やカワイイだけではないようです。

1つは、面白いから。想像もしていないような形、妙な行動や表情など、楽しい写真が撮れる被写体です。動画や写真の投稿が多いのも分かります。

被写体として適当な理由がもう1つ。

それは人間のように意識しすぎないから。表情やポーズ、背景など、撮る方も撮られる方も、人間同士はいろいろと構えてしまいます。

ペットも多少は意識する場合もありますが、人間ほどでないのは当たり前ですね。そういう意味では、赤ちゃんも意識したりはしませんが、こちらは、写真どころではないことが多いようです。

もう1つ大きな理由があります。

欧米ではともかく、日本では、家族の写真を周囲に見せるのは、お互いに抵抗のある人が多いそうです。でも、ペットの写真なら、それほど気兼ねなく見せられるようですね。

cat.jpg自分よりも弱いものを喪うという悲しさ。

誰でも、寿命を全うしたいものでしょう。病気や事故でなければ、死は受け入れなければならないもの。ですから、祖父母や両親を見送るのは、むしろ幸せなことです。

しかし、ペットたちの寿命は、たいてい人間よりも短いものです。自分が育て、養い、護っていた、まるで子供のような存在を亡くしてしまうのは、耐えられないほどの出来事……。

もちろん、ペットを残して自分が先に亡くなるなんて、もっとイヤだ!という人がほとんどでしょうけど、だからと言って、気持ちを軽くすることなんてできません。

dog.jpgペットの写真だけのご依頼。実は、多いです!

たくさん撮影した写真は、大切な思い出でしょう。

デジカメやケータイで撮ったペットたちの写真を、待ち受けやパソコンの壁紙、フォトブックなどにする方々がとても多いようです。

紙の写真だけしか残っていない元気な時の思い出を、デジタル化するお客さまも増えています。

大切な思い出を、もう一度、みなさまで共有する際には、ぜひ、お手伝いさせてください。写真、アルバム、ビデオのデジタル化で、大切なペットとの思い出を、いつまでもお手元に・・・

【思い出アーキビスト® スマイル・シェアリング店長/樋口智久】

 

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年末の神戸新聞の記事より
『神戸市、震災資料6000箱整理進む 来月中旬から順次公開』

掲載日:2015年1月25日

阪神淡路大震災から20年。神戸市に、手つかずの資料が実に6000箱もあったそうです。

罹災証明や義捐金の申請書、仮設住宅の契約書……。
すべてが永久保存する資料ばかりですが、段ボールに入れたままになっていました。


分類もできず、劣化の確認もできていなかったのです。


写真フィルムやフロッピーディスクなどは、DVDに記録しなおしましたが、困ったのは感熱紙。文字が消えかかって、読むのも難しいものがたくさんあったそうです。


神戸新聞の記事はこちらです。
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201412/0007619839.shtml


みなさんのご家庭にもありませんか?
未整理の資料。


もちろん、神戸市役所ほどの量があるとは思えませんが、みなさんのご家庭にも、さまざまな資料が眠っていませんか?

documents.jpg
大事な契約書や保証書など、いざという時に、どこにあるのか分からなくなってしまうこと、よくありますよね?日頃から、大切なものは、きちんと整理しておいた方がよさそうです。


写真やフィルムも、無造作に保管していては劣化してしまいます。早めにデジタル化することも1つの整理方法です。その際は、ぜひ当店をご利用ください。


しかし、神戸市の例のように、もっと怖いのは感熱紙です。何年も放っておくと、いったい何が書かれていたものかさえ判別できなくなってしまうのです。


家のどこかに、古い感熱紙の資料があるかも知れません。きちんとバックアップを取っておくことをおススメします。


妊娠中のエコー写真も感熱紙!


各家庭の大切なもので感熱紙と言えば、「お腹の赤ちゃんのエコー写真」です。

premama.jpg
エコー写真を出力する場合は、ほとんどが感熱紙。


もう二度と撮影することのできない大切なエコー写真も、そのままにしておいては、やがて消えてしまいます!


もしかすると、お子さんが生まれてからは、あまり見ていないかも知れませんね。それでも、何かの機会に、お子さんにその時のエコー写真を見せようとすることもあるのではないでしょうか。お子さんの方から、見せてほしいと言われることもあるでしょう。


あるいは、お子さんたちが親になろうとする時、自分の子供のエコー写真を撮影して、ふと、自分のものはあっただろうか、と思うことも……。


当店では、エコー写真のデジタル化についても、豊富な作業実績があります。ぜひ、安心してお任せください。詳細は、こちらをご覧ください。

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『よみがえれ、50年前の祇園祭 カラー写真をデジタル化』

掲載日:2014年6月16日

京都の「祇園祭」の約50年前の様子を収めた貴重なカラーフィルムがデジタル化され、公開する準備が進められているそうです。

『よみがえれ、50年前の祇園祭 カラー写真をデジタル化』~ヤフーニュースより

記事をご覧ください。1960年代の写真が、当時の雰囲気をありのままに捉えていて、タイムスリップした気分になりますよね!!

スマイル・シェアリングが実施している写真デジタル化サービスでも、お客様からこのような写真・フィルムを数多くお預かりしており、

無料で実施している「退色補正」サービスを実施すると、この記事の祇園祭の写真と同じように、写真が鮮やかによみがえり、いつでも手軽に見られる画像データになります。

このような取り組みがもっと増えて、もっと多くのフィルムや写真に光が当たればいいな、と強く思っています。

皆さんのお家にある貴重な記録である写真・アルバム・フィルム・スライドも、あらためて引っ張り出して、この世によみがえらせてみませんか?

【思い出アーキビスト® スマイル・シェアリング店長/樋口智久】

 

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データの長期保存をどうする? 技術開発の状況は?

掲載日:2014年5月4日

「デジタル化してもらった写真データを、確実に後世に受け継ぐにはどうしたらいいでしょうか・・・?」

お客様からこういったご質問を受けることがあります。

仕事柄、大変貴重な昔の写真のデジタルデータを取り扱っています。
データの保存性を高めれば、もっとお客様に満足していただけるのに、

CDが世に出てまだ30年ほどですし、DVDという規格も未来永劫の存在し続けているのか・・・
不安は尽きません。

そんな不安もありますし、日常の利用でデータが突然に読み込めない場合もあるので、

お客様に完成した写真のデータディスクを納品する際は、必ず以下の書面をお付けしています。

【いますぐデータのバックアップ(分散保存)をおすすめします!!】

弊社からお送りしたデータディスク(CD-R、DVD-R)は、信頼できる日本製ではありますが、ちょっとしたキズや経年変化などで、突然すべてのデータが読み込めなくなってしまうことがあります。貴重な思い出をなくしてしまわないように、お送りしたデータをバックアップ(分散保存)することをおすすめいたします。具体的には、別の保存場所(パソコン本体内や、別のディスクなど)にデータをコピーして保存してください。GoogleドライブやYahoo!ボックスなどの「オンラインストレージ」もおすすめです。


ところで、現在のデータ保存技術はどこまで進んでいるんでしょう???

と気にしていたら、NHKの以下の記事が目に入りました。

データの長期保存を 技術開発進む 【NHK NEWS WEB】
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140503/k10014211391000.html

記事によると、

石英ガラスという非常に丈夫なガラス板に情報を記録する技術の開発を進めていて、このガラス板は熱にも強く、推定で3億年以上データを残せるということですし、生き物のDNAの中に情報を保存する技術や、「デジタルロゼッタストーン」という1000年間、データを保存できる装置が開発されているようです。

「ロゼッタストーン」は、歴史でも勉強しましたよね。

現代?の人間が、あの「ロゼッタストーン」を解読できたんだから、今からずっと後世の人々も、DVDやCDの中身をきっと解読できるのではないか!?という期待も持っています。

とはいえ、いま、一番確実に後世に残す方法は、

『 複数のバックアップ 』 をとって、
『 新たなメディアが出るたびにコピーを繰り返す』 ・・・、といったことです。

皆さんもぜひ実践してくださいね!

【思い出アーキビスト® 店長/樋口智久(デジタル・アーキビスト)】

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