意外とむずかしい!?スライドフィルムの表・裏の見分け方

掲載日:2015年6月7日

当店にたくさん届く写真のなかで、いま比率が高まっているのが「スライド写真」です。

プリント写真は、そのまま見て楽しめるのですが、スライド写真だと、専用の機材がなければ見るのは難しく、押入れの中でずっと眠ったままになっていることも多いのではないでしょうか?

「あらためて見返したい!」というニーズが高まっているように思います。

また、講義用として、学術的な記録として、スライドが多用されていたこともあり、特に学校法人や医学関係の皆さまにも、数多くご利用いただいています。

そんなスライド写真ですが、デジタルデータ化する際に、困ることがあるのです・・・

もし、身近にスライド写真があったら眺めてみてください。「???」と思うことはありませんか?

そうです。スライドには「どちらがオモテで、どちらがウラなの?」という問題があるのです。

裸のフィルムだと、コマの外(上下)に番号が振られているので、表・裏は一目瞭然なのですが、個々にマウント(枠)で固定されているスライドフィルムになると、ちょっとやっかいです。

フィルムのツヤを見て表・裏を判断するのが手っ取り早い(ツヤのある方がオモテ、わずかに凸凹のある方がウラ)のですが、古すぎてツヤで判断できない、デュープで複製されたものは反転している・・・などなど、それでもわかりづらいものがあります。

そこで、フィルムの外見だけで判断しない、当社独自?のスライドの表・裏の判断方法を公開したいと思います。

※すべてが下記の通りではないことがあります。あらかじめご了承ください

【マウント(枠)の外見で】

◆ポイント1◆ マウントに番号が振ってあるほうはオモテ

比較的新しいマウントには、フィルムの順番がわかるように番号が刻印されているものがあります。番号が振られている面は、オモテであることが多いです。

Slide02.jpg

スライド(写真)の右上に、うっすら刻印(17)が見えます。
 
◆ポイント2◆ メーカーのロゴがあるほうはウラ

紙のマウントで、「Kodachrome」や「Ektachrome」「Fujichrome」などのメーカーのロゴが大きく印刷されている面は、ウラであることが多いです。

Slide01.jpg

ロゴが印刷されている面の一例。こちらがウラ。
 

◆ポイント3◆ メモスペースがあり、手書きの書き込み等があるほうがオモテ

ポイント2とは逆に、ロゴが入っていないほうは、書き込みができるメモスペースになっていることが多く、メモスペースがあるほうは、そのまま透かして見られるため、オモテと判断できます。

・・・とはいえ、手作業でマウントされたもので、すべて逆のパターンになっていたり、マウントから外れてしまって表・裏を逆に戻してしまっているようなケースもあり、上記の判断だけでは万全とはいきません。

最終的には、「目視での画像チェック」で判断することになります。

【スキャンされた画像を見て】

◆ポイント4◆ 文字

画像に数字や文字が写っていれば、表・裏は一目瞭然です。

背景の「看板」や、「車のナンバー」などに目を凝らします。昔のフィルムにはほとんどありませんが、カメラが自動的に右下に入れる日付の数字も、判断を簡単にしてくれます。

(「車」で言うと、ハンドル位置の左・右で判断できそうに思いますが、ハンドルの位置は国によって違いがあるので要注意です。)

kanban.jpg

文字があれば一目瞭然!
 
◆ポイント5◆ 衣服の向き

被写体の着ている衣服も、判断の大きなポイントになります。

特に和服はわかりやすく、襟の重ねが「y」に見えることが重要で、逆になっていないかに気を付けます。

また、スーツの「胸ポケット」、シャツのワンポイントの「ロゴマーク」等の位置が左胸(画像では右側)にあることをチェックします。

wafuku.jpg

襟の重ねが「y」に見えています

◆ポイント6◆ 指輪をする手

特に新婚旅行の写真では、左手(画像では右側の手)の薬指に指輪が輝いているので判断しやすくなります。

◆ポイント7◆ 腕時計をする腕

時計をしている腕は、左手(画像では右側の手)であることが多いです。

・・・と、以上のようなポイントを探して、画像すべての表・裏を判断しています。

それでも判断がつかない、手掛かりのないスライド(特に、動物や植物のアップなど)は、弊社の判断に一任していただくしかありませんので、なにとぞご了承ください。

このように、一点一点目視での最終チェックを行いながらスライド写真の画像データ化を実施しており、当店では1コマあたり@58円(税込63.8円)(解像度:1200dpiの場合)で作業しています。(その他に、基本料金、返却送料、消費税が別途かかります。)

当店の詳しいスライドスキャンサービスのご案内はこちらをご覧ください

皆さまの思い出がしっかりと残るよう、これからも一点一点、慎重に丁寧に作業を進めてまいります!

 

【思い出アーキビスト® スマイル・シェアリング店長/樋口智久】

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「デジタル・アーキビスト」という資格を知っていますか?

掲載日:2015年5月30日

「アーカイブ (archive) 」という言葉を耳にしたことのある人も、結構いるのではないかと思います。

仕事でこの言葉を使う人はもちろんですが、テレビの番組名にもなっているくらいですので、どこかで聞いたことくらいはあるかも知れません。

「アーキビスト (archivist) 」は「アーカイブ」する人、という意味ですが、さて、「デジタル・アーキビスト (Digital Archivist) 」とは、一体どんな資格なのでしょうか?

今回は、当店にとってもとても重要な、この「デジタル・アーキビスト」について、ご説明します。

そもそも「アーカイブ」ってなに?

分かっているようで、きちんと説明できない「アーカイブ」という言葉。

いまさら誰かに聞くのは恥ずかしいかも知れません。

その内に調べようと思いながら、ついつい忘れていたら、またこの言葉にどこかで出くわして……。

最近では、資料を保存すること、保存している場所、あるいは保存している資料そのものを指して「アーカイブ」と言うことが多いようです。「メールを見えない場所に移動する」という意味で使われることもあります。

しかし、本来の意味は、公文書とその保管場所のこと。

archive.jpg
転じて、重要な書類、特に歴史的・文化的に重要な資料を保存、または未来に伝えることを言います。

テレビ番組名は、まさにこの意味。後世に残したいニュースやドキュメンタリーなどの映像資料ということでしょう。

この「アーカイブ」に「デジタル」が付くと?

「デジタル・アーカイブ」は、単に言葉としては、すでに書いたような重要な資料をデジタル化して保存するということですが、そこには大きな意味があります。

デジタル化、つまりデータ化することで、第一に、劣化を防ぐことができます。

紙の資料やビデオテープでは経年劣化は避けられません。デジタル化は、それらの大事な資料を時間の経過から守る方法なのです。

第二に、喪失のリスクを軽減できます。

デジタル化する時点で、もちろん、オリジナルの資料ではなくなりますが、さらに複製しても劣化はしません。バックアップや共有によって、万が一の事態にも対処できます。

最後に、これが一番大きな役割かも知れませんが、多くの人たちが閲覧できるようになります。

きちんとしたルールさえ決めておけば、デジタル・ネットワークを利用して比較的自由に、必要に応じて貴重な資料を目にすることができるのです。

こうしたメリットを考え、さまざまな場で「デジタル・アーカイブ」が実践されつつあります。

「デジタル・アーキビスト」って?

「デジタル・アーキビスト」とは、「デジタル・アーカイブ」をする人のことです。

しかし、それだけでは誰でも名乗れそうな気がします。ところが、「デジタル・アーキビスト」を名乗るには、きちんとした資格が必要なのです。

特定非営利活動法人「日本デジタル・アーキビスト資格認定機構」が認める単位を取得したり、講座を受講したり、試験に合格することなどが必要です。

それは、デジタル化の対象となる資料の文化的な価値を判断できるだけの能力、実際のデジタル化の作業に必要な技術や最新の知識、知的財産や個人情報などに関する理解や倫理観などが求められるからです。

当店の「デジタル・アーキビスト」

当店では、私、店長をはじめ「デジタル・アーキビスト」の資格を保有しているスタッフ(準デジタル・アーキビストを含む)が、お客さまからお預かりする大切な写真やフィルムなどを取り扱っています。

また、デジタル化に必要な機器や技術については、最新情報を常に収集し、関連法案などの確認も怠りはありません。管理体制についても、つねに強化・改善を図っています。

これからも、「デジタル・アーキビスト」として、日々、努力を重ねてまいります。

 

【思い出アーキビスト® スマイル・シェアリング店長/樋口智久】

 

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スマホやデジカメなどに欠かせない記録媒体「SDカード」。
何となく使っているけど、その選び方って正しいの?

掲載日:2015年5月10日

SD(Secure Digitalの略と言われる)カード、あるいはSDメモリーカード。

携帯電話やスマートフォンに附属されていたものをそのまま使っていたり、デジタルカメラを購入する際に薦められたものを買ったりする人が多いのではないでしょうか?

失礼な言い方ですが、なぜそのタイプのものが適切なのか、あまり考えずに使用している人も少なくないかも知れませんね。

サイズ(形状)の違いとデータ容量の違いは、何となく意識しますが、それ以外にも、注意しなければならない違いがあります。

今回は、そんなSDカードの種類についてご説明します。

まずは大きさの違いを確認しましょう。

SDカードは、その大きさで「SD」「miniSD」「microSD」の3種類に分けられます。

これは使用する機器によって異なります。ただしminiやmicroについては、購入する際に同梱されている場合もある変換アダプターを使えば、SDに対応している機器にも使えます。

大きさだけを考えれば、小さいサイズのSDカードの方が、汎用性が高いということです。

ただ最近では、「SD」と「microSD」の2サイズに集約されつつあります。


SDカードの種類と大きさ(Wikipediaより)
※上から順にSD、miniSD、microSD

SD_Cards.png
データ容量の違いは?

データ容量についても、3種類あります。

2GBまでの「SD」に対して、
4~32GBの「SDHC(High Capacity)」、
64GB~2TBの「SDXC(Extended Capacity)」と、
容量帯によって、名称も変わります。

ちなみに、「SD」と「SDHC」にはminiもありますが、「SDXC」には「SD」と「microSD」の2サイズだけです。

見た目には、「SD」よりも「microSD」は小さいサイズですが、データ容量が小さいというわけではありません。

もう1つの違い、転送速度って?

SDカードには、サイズとデータ容量のほかに、転送速度という基準での分類があります。

転送速度とは、データを書き込んだり読み込んだりする速度。
1秒間に最低2MB転送できる「Class 2」、
秒速4MBの「Class 4」、
その上にも「Class 6」「Class 10」などがあります。

さらに、
UHS(Ultra High Speed) Speed Class 1」は10MB/s、
UHS Speed Class 3」は30MB/sが最低保証速度です。

SDカードにあるマークの見方

SD_card_Spec.jpg
ただし、転送速度の速いSDカードを使用する場合には、その機器が対応しているかが問題になります。

「Class 6」までなら「NS(Normal Speed)」、
「Class 10」なら「HS(High Speed)」、
「UHS Speed Class 1」「UHS Speed Class 3」なら「UHS-Ⅰ」あるいは「UHS-Ⅱ」
というインターフェイスでなければなりません。

なお、「Class 10」と「UHS Speed Class 1」の転送速度が一見同じようですが、これはあくまでも最低保証速度。最高速度はかなり違います。

ところで、この転送速度、早ければ早いほど良いのでしょうか。またデータ容量は大きければ大きいほど良いのでしょうか。

例えば最新のデジタル一眼レフカメラで連写するという場合なら、SDカードへの書き込み速度が遅いと、途中でシャッターが切れなくなってしまうことがあります。

高画質の動画を長時間撮影するという場合なら、やはり大容量のSDカードが必要でしょう。

もちろん、転送速度が速く、大容量のSDカードは何にでも使用することができます。しかし、そういった商品は、とても高価です。

最も安価なSDカードが1,000円以内で買えるのに対して、データ容量が512GBで「UHS Speed Class 3」の「SDXC」であれば、15万円以上の商品もあります。

これほどの金額差があると、少し考えなければなりませんね。

例えば、デジタル化した写真データを最初の一度だけSDカードにコピーし、そのあとはデジタルフォトフレームに挿して楽しむだけであれば、転送速度は遅いものでも充分なはず。

用途に合わせた、適切なSDカードを選ぶことをおすすめします!

【思い出アーキビスト® スマイル・シェアリング店長/樋口智久】

 

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CD、DVD、BD・・・データディスクの違いを解説します!

掲載日:2015年5月3日

レンタルでも販売でも、音楽であればコンパクトディスク(以下CD)、映像であればDVDやブルーレイディスク(以下BD)ですよね。

データ容量については、CD⇒DVD⇒BDの順に大きくなるのは皆さまご存知の通りです。

しかし、違うのはデータ容量だけでしょうか?そうならば、なぜ使い分けるのでしょう?

「大は小を兼ねる」という格言もあります。1枚あたりの金額は多少違いますが、最近ではCDとDVDであれば、それほど差はないはずです。

もちろん、読み込める機材の有無も問題になりますが、DVDが使えないパソコンは、現在は少数派でしょう。

では、どうして使い分ける必要があるのか……。

今回は、CD、DVD、BDのそれぞれの説明とともに、その辺りの理由も解明しましょう!

CDには、音楽用とデータ用がある?

販売されているCD(Compact Disc)には、データの書き込みについて3種類が存在します。

1つ目は、読み取り専用の「CD-ROM」(Read Only Memory/リードオンリーメモリー)。音楽やアプリケーションなどのソフトを販売する際に使われます。

2つ目は、「CD-R」(Recordable/レコーダブル)で、データを一度だけ書き込むことができるもの。

3つ目は、「CD-RW」(ReWritable/リライタブル)です。データを書き込んだり、削除したりが繰り返し(1000回程度)行えます。

また、CDのパッケージを見ると、CD-RやCD-RWとともに、「音楽用」あるいは「データ用」と記載されていることにお気づきでしょうか?

「データ用」には何もされていないのに対して、「音楽用」には専用レコーダーのための認識コードが記録されており、音楽に適した加工が施されているそうです。

「データ用」よりも「音楽用」のCDが少し高いのは、それらの処理のほかに「私的録音録画補償金」が含まれているからです。

実際には、パソコンを使用すれば「データ用」CDにも音楽を書き込めるわけですが、音楽専用で使うCDであれば、さまざまな意味で、「音楽用」の購入が望ましいでしょう。

DVDのプラスとマイナスって?

DVD(Digital Versatile Disc、当初はDigital Video Disc)にも、CDと同じように、読み取り専用の「DVD-ROM」、一度だけ書き込み可能な「DVD-R」、1000回ほど書き換えできる「DVD-RW」があります。

これら以外に、10万回もの書き換えが可能な「DVD-RAM」(Random Access Memory/ランダムアクセスメモリー)というものも。

ご自身でデータ記録用としてDVDを購入する方は、さらに+と-(正確にはマイナスではなくハイフン)という表記もご存知でしょう。

DVD-R、DVD-RWと、DVD+R、DVD+RWです。

この表記の違いは規格の違いです。機能的な違いはあまりないようですが、メーカーなどによる組織が異なるので、互換性はありません。

ビデオテープの「VHS」と「ベータ」の違いのようですが、大きさや見た目が変わらないので要注意です。

ドライブ(読み取り装置)にしても、どちらかしか対応できないものが多いので、よく確認しましょう。

もう1つ、DL(Dual Layer/デュアルレイヤー)と表示されているものがあります。

例えば、「DVD+R DL」のような表記です。

これは、記録できる面が2層になっているので、約2倍の容量があるのです。

両面に記録できるDVDであれば、さらに倍で、片面1層のものにくらべ、約4倍の容量があるということになります。

ところで、DVDにも「録画用」と「データ用」があります。

CDでご説明したように、「録画用」DVDの価格には「私的録音録画補償金」が含まれています。ただし、CDとは異なり、「データ用」のDVDではテレビ番組などの録画はできません。

BDは傷つきやすい?

DVDと比較しても、圧倒的な大容量のBD(Blu-ray Disc)。

CDやDVD同様、読み取り専用の「BD-ROM」、一度だけ書き込み可能な「BD-R」、1000回ほど書き換えできる「BD-RE」(Rewritable)があります。

このBD-REには、最近、LTH(Low To High)という安価に製造できるものが登場しました。比較すると、多少は長期保存に弱いというデメリットがありますが、書き込みや読み取り、画質などに差は感じられないそうです。

また、DL、XLなど、1層から4層のものまでが市販されています。

BDにも、「ビデオ用」と「データ用」という区別がありますが、DVDのように録画できないということはありません。

このBD、先ほど「圧倒的な大容量」と書きましたが、CDと同じ大きさ(面積)なのに、CDの35倍も記録できるんですから、技術の進歩はスゴイですよね。

しかしそのぶん、非常に繊細です。小さな傷の発生で、データが飛ぶ、二度と読み込めない、という可能性がCDより高いと思われます。

不織布ケースに入れたりすると、後で拭いても消すことができない不織布の繊維の凹凸が跡になってしまうことがあるそうですからご注意を!

BDは、購入した際のプラスチックケース(スピンドルケースなど)で保存することをお薦めします。

容量が大きくなるほどリスクも高く?

上に挙げたBDの例から、記録容量が大きくなればなるほど、当然それだけ密度が高く繊細になり、データが欠損、破損、読み込み不能となるリスクも高くなってしまいます。

ですので当店では、大きなデータでない限りは、納品時にはCDを使用しています。もちろん、一度しか書き込みできないCD-Rです。

CDは、1982年に発売された一番歴史がある光ディスクですし、他と比較して高密度ではないので、より信頼性が高い、と当店では判断しているからです。

そして、納品データの容量が大きくなればDVD-Rを使用しますが、どちらの場合でも、より信頼のおける「日本製のディスク」を使用しています。(注:2017年以降、日本製ディスクが製造されなくなったことに伴い、現在は日本製と同等のコストのディスクを使用しています。)

ちなみに当店の場合、写真(L判)の量がだいたい300枚を超えると、DVD-Rへの保存となります。

disc_image.jpg
大切な思い出を残すための媒体ですから、リスクは最小限に留めたいと考えています。

さらなるリスク回避の観点から言いますと、当店からデータディスクが届いたら、すぐに別のメディアやパソコン本体にまるまるコピーして、完全バックアップ(分散保存)しておくこともお薦めしています。

皆さまの「思い出アーカイブ」がより安全で、より充実しますように!

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デジタル化した写真の保存。
画像ファイルの種類・形式で迷ったことはありませんか?

掲載日:2015年4月3日

文書であればワード(.doc)、表計算はエクセル(.xls)、プレゼンテーションならパワーポイント(.ppt)をアプリケーションとしてお使いの人が大多数でしょう。

ファイル形式で迷ったことは、ほとんどないはず。

たとえ、ほかのファイル形式に変換する場合でも、目的を考えて、あまり悩まずに選んでいると思います。

しかし、画像の保存では、どうでしょうか?

保存する際に、選択するファイルの種類がたくさんあって悩んでしまうとか、あるいは、「とにかくJPEGにしておく」とか、あまり納得していない人が多いかも知れません。

images.jpg
今回は、そんな画像のファイル形式についてご説明します。

なぜみんな 『JPEG』 を使う?

先述したように、よく分からなくても、とりあえずJPEG(Joint Photographic Experts Group)と考えている人が多いのではないでしょうか?

もちろん使われるには理由があります。それは、撮影、あるいはスキャンして保存する時などに、自由に解像度を設定できるから。

画像を、自分の都合で小さなデータにすることが可能だからです。メールに添付したり、SNSに投稿したり、いろいろ使い勝手がいいのです。

ただし、圧縮すると、その分だけ画像が劣化しますので、注意しましょう。
(拡張子は .jpg .jpeg)

『TIFF』 は、劣化しない?

色数や解像度が違っても、いろいろな形式でひとつのファイルにまとめて格納できるので、比較的アプリケーションに依存しないという特長を持つTIFF(Tagged Image File Format)。ご存じの人も少なくないでしょう。

基本的には圧縮せずに保存するので、大きなデータになります。高画質の保存には向いていますが、TIFFを選択して撮影やスキャンをすると、データが大きいので保存に時間がかかることも。

また、あまりに自由な形式を受け入れるので、互換性に問題がある場合があります。(拡張子は .tif .tiff)

『GIF』 は、アニメーションが得意?

こちらも、目にしたことくらいはあるかも知れません。GIF(Graphic Interchange Format)は、JPEGとともに一般的な画像形式です。

256色までで画像を表現するので、写真よりも、イラストやアイコンなどの保存形式に向いています。

色数が少ないので、データが小さいのも特長です。また、アニメーションにも使えますので、WEB上の広告などにも使われます。(拡張子は .gif)

Windowsでお馴染みの 『BMP』。

Windowsが標準でサポートしている画像形式がBMP(BitMaP)です。画像を点の集まりとして記録し、モノクロからフルカラーまで、色数を指定できるという特長があります。

基本的には無圧縮で保存しますので、かなりデータが大きくなります。(拡張子は .bmp)

『RAW』 は生もの?

RAWは、英語で生(なま)という意味。撮影したり、スキャンしたりした際に、未現像、あるいは未処理のままという意味です。

画像の修正などをする場合は、一旦、このRAWで保存しておく、という使い方をします。もちろん、画像そのままですので、大きなデータです。

正確にはデータ形式というわけではないので、拡張子はメーカーによって異なります。

最近の流行りは 『PNG』?

JPEGやGIFの代わりに使用することを目的に開発されたのがPNG(Portable Network Graphics)です。圧縮しても劣化が少なく、圧縮後に圧縮前のデータに戻すことが可能なのが、大きな特長でしょう。

確かに、JPEGやGIFではなく、PNGを保存形式として選択する人も増えているようですが、両者に比べて、データが大きくなるというデメリットがあります。(拡張子は .png)

さらに新しい『BPG』?

PNGのデータの大きさというデメリットを解消したのがBPG(Better Portable Graphics)。JPEGと比較しても、同じ画質でデータは半分の大きさですから、驚きです。

逆の言い方をすれば、同じデータサイズに圧縮すれば、JPEGよりもBPGの方が圧倒的に画質は良いということです。

また、一度圧縮しても圧縮前のデータに戻せるのはPNGと同じ。ただし、まだアプリケーションが普及していないために、一般の人たちには扱えませんし、WEB上で表示できることも少ないのです。これから、どれほど使用されるようになるのか注目しましょう!(拡張子は .bpg)

いかがでしたか?当店では、スキャンした写真データは、デジタルカメラでも一般的な「JPEG形式」で保存しますので、最近撮ったデジカメ写真と同じように簡単に取り扱っていただくことができます!

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スキャナーの基礎知識【その2】
「フラットベッドスキャナー」も1種類じゃない!

掲載日:2015年3月22日

前回は「スキャナーの基礎知識【その1】」と題して、スキャナーの種類についてご説明しました。

読み取り形式によって、「フラットベッドスキャナー」「シートフィードスキャナー」「スタンドスキャナー」の3種類があるということでしたね。

また、家庭や職場などでは、「フラットベッドスキャナー」が多く使われていて、当店でも、サイズへの対応性、高画質や補正機能を考えて、このフラットベッドスキャナーを採用しているとご紹介しました。

ところで、「フラットベッドスキャナー」なら、すべて同じでしょうか?

もちろん、大きな原稿を読み取れるとか、より高画質であるとか、そういう特長は一緒ですが、実はフラットベッドスキャナは、もっと根本的な構造での違いがあります。

今回は、その違いについてご説明します。

「フラットベッドスキャナー」には、
「CCD方式」と「CIS方式」という2種類がある!

「CCD」はCharge Coupled Devicesの、「CIS」はContact Image Sensorの略ですが、この正式名称からは、違いはよく分かりませんね。

どちらの方式にしても、「フラットベッドスキャナー」ですから、1枚ずつガラス面に置いてスキャンする、という作業方法は同じです。下から光を当てて、反射したものをセンサーで読み取ります。

異なるのは、スキャナーの内部構造。

「CCD方式」では、原稿の反射光を、さらにミラーを使って反射し、複数のレンズを使用して集約してから、センサーで読み取ります。

一方、「CIS方式」では、原稿の反射光を直接センサーで読み取りますので、内部にミラーやレンズはありません。(レンズが1枚の場合もある)

これら構造の違いによって、いろいろな長所と短所が生まれてくるのです。

「CCD方式」は、場所を取る?

先述の通り、「CCD方式」は、「CIS方式」に比較すると、内部の構造が複雑なため、どうしても本体が大きくなり、場所を取ってしまいます。

また、電源コンセントを必要としますので、どこにでも置けるわけではありません。

電源を入れてから、使用できるまで(ウォームアップ時間)が長めという欠点もあります。

価格も高い傾向にあります。

長所としては、ピントの合う範囲が広い(被写界深度が深い)ので、多少、ガラス面から原稿が浮いていても、きちんと読み取れることが挙げられます。

高解像度に対応できるものが多いことも特長です。

写真のネガ・ポジフィルムなどの透過原稿が読み取れることも長所と言っていいでしょう。

【CCDスキャナの一例:CanoScan 9000F Mark II/価格.comより】

CCD_scanner.jpg「CIS」は、USBケーブルがあれば使える?

「CIS方式」の長所短所は、「CCD方式」とまったく逆。

内部構造がシンプルなため、非常に薄く、消費電力もUSBケーブルの接続で十分なほど小さいので、どこにでも持ち運んで使用することが可能です。

価格も安く、お手頃な製品が多いもの特長です。

ただし、原稿が少しでもガラス面から離れると、読み取りにくくなります。

また、一部の機種を除けば、フィルムを読み取ることはできません。

【CISスキャナの一例:CanoScan LiDE 210/価格.comより】

CIS_scanner.jpg当店では「CCD方式」を使用しています!

当店では、「フラットベッドスキャナー」の中でも、画質の良い「CCD方式」のものを使用しています。

1枚ごとに、写真やスキャン面のホコリを除去しながら、丁寧にスキャニングした後も、「白枠除去」「傾き補正」「タテヨコ判断」「色あせ補正」、など多くの工程を経て、読み取った画像を出来るだけキレイなデータにして納品しています。

画像データはもちろん、大切なお写真原版の扱いにも、細心の注意を払っていますので、安心して、当店にお任せください!

 

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スキャナーの基礎知識【その1】
スキャナーって、どんな種類があるの?長所・短所は?

掲載日:2015年3月15日

皆さまご存じだと思いますが、アナログ、つまりプリントした写真や絵などを、デジタルデータにするために読み取る機械が「スキャナー(scanner)」です。

最近では、家庭用のプリンターにも、コピー機能やスキャン機能が付いているもの(複合機)が結構あります。ご利用の方も多いのではないでしょうか?

今回と次回は、2回にわたって、当店のサービスの根幹であるスキャナーについて、ご説明しようと思います。

スキャナーは、大きく分けて3種類。

1つ目は「フラットベッドスキャナー(flat bed scanner)」。

先ほど書いた家庭用プリンターに機能として付いているのは、ほぼこの形です。

会社などで使用しているコピー機と同じで、ガラス面に原稿を伏せて、下から光を当てながら読み取り部が移動し、読み取っていきます。

flatbedscanner_epson.jpg

(参考:EPSON ES-G1100C6/価格.comより)


2つ目は「シートフィードスキャナー(sheet feed scanner)」。これは、オートシートフィーダ スキャナ(auto sheet feeder scanner)、ドキュメント フィーダ スキャナ(document feeder scanner)、などとも言います。

こちらは、プリンターで印刷するのに似ています。読み取り部は動かずに、原稿の方がその場所を通過していき、読み取っていきます。プリントアウトしているような動きです。

sheetfeedscanner.jpg

(参考:PFU ScanSnap iX500 FI-IX500A/価格.comより)


3つ目は「スタンドスキャナー」。

このタイプは、あまり見かけることはないかも知れません。電気スタンドのような形をしていて、写真などを置き、上からそれを撮影し、読み取っていきます。

standscanner.jpg

(参考:PFU ScanSnap SV600 FI-SV600A/価格.comより)


「フラットベッドスキャナー」は面倒?

フラットベッドスキャナーは、原稿を1枚ずつガラス面に置いて、カバーを閉めてスキャンしますので、ほかの2種よりは手間がかかります。

ある程度の厚さには対応できますが、厚い本を開いてスキャンすると、左右ページの境界部分など浮き上がる部分が黒くなってしまいます。

範囲内であれば、小さい写真でも大きな絵でもサイズを問いません。また、カバーでしっかりと押さえますので、シワが寄っていたり曲がっていたりしてもスキャンできますし、多少であれば矯正する効果もあります。

もちろん機種によりますが、3種の中で最も高い解像度のスキャンが可能で、画像の補正機能を備えたものも多いようです。

読み取り部が動いてスキャンするため、1枚のスキャニングに時間がかかりますが、ADF(Auto Document Feeder)という自動給紙装置を使えば、複数の紙原稿を自動でスキャンすることもできます。

「シートフィードスキャナー」は厚いものが嫌い?

持ち運びできるハンディタイプのシートフィードスキャナーは1枚ずつスキャンするものですが、この手のスキャナーの標準仕様はADF(自動給紙装置)が付いているタイプでしょう。

何十枚もの原稿を、次から次へと高速でスキャンしてくれます。両面をスキャンしてくれる機種もあります。

なので、何十ページもある書籍をデジタル化する場合にはとても重宝します。

ただし、何十枚ものスキャンは、同じサイズの紙原稿に限る場合が多いですし、たとえ紙だとしても、厚めのものは苦手です。また小さなサイズには適しません。

また、原稿が糊やホッチキス等で留められてくっついていると、紙詰まりの原因となり、大切な原稿が破れたりシワくちゃになってしまうことがあります。

「スタンドスキャナー」は何でもスキャン?

スタンドスキャナーは、ほかの2種とは異なり、原稿から離れた場所でスキャンします。

スキャンというよりは「撮影」と言ったほうがいいかも知れません。

小さな写真から分厚い書籍や立体物まで、さまざまなものに対応できます。開いた本のように丸みのある場合でも、補正機能が付いたものならキレイに読み取れます。

接触させる必要がないので、汚れることが心配なクレヨンで描いた絵なども安心してスキャンできますね。

当店では「フラットベッドスキャナー」を使用しています!

写真デジタル化サービスの会社には、効率や処理速度を追い求め、シートフィードスキャナーを使っている会社もあるようですが、前述したように糊が付いて剥がれない重なった写真があると、大切な原版が紙詰まりで破れてしまう可能性がありますし、自動給紙装置のローラーが、大切な写真面に傷をつけながら回ることもあります。

大切な写真のスキャンにシートフィードスキャナーを利用することは極力避けましょう。

当店の写真デジタル化サービスでは、スキャニングに時間はかかっても、画質や解像度、また補正などにも優れた「フラットベッドスキャナー」を使用しています。

皆さまからお預かりした大切な写真ですので、自動給紙装置は一切使用せず、1枚1枚きちんとガラス面に置いて、丁寧にスキャンしていますので、安心してお任せください!

次回は、そのフラットベッドスキャナーの構造による違いや特長について、ご説明します!

【思い出アーキビスト® スマイル・シェアリング店長/樋口智久】

 

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【フィルム豆知識】 写真フィルムの種類とその違いって?

掲載日:2014年12月6日

前回、カメラ用の一般的なフィルムである35mmネガフィルムについて、用途別にスキャンする場合の適切な「解像度」をご説明しました。⇒前回の記事はこちら

今回はちょっと寄り道して、フィルムの豆知識。写真フィルムの種類や違いについて解説します!

classic_camera.jpg

どうして反転したネガフィルム?

フィルム用のカメラに入れるのは、普通35mmネガフィルムだと書きました。フィルムの幅が35mmで、画像の明暗や色が反転しています。

細かな説明は割愛しますが、光が強く当たるほど黒くなる性質を持った銀の化合物が、写真に適していたからネガが普及したようです。いまでも『銀塩写真』などという言い方があるように、カメラや写真が発明された当時から現在まで使われています。

これに対して、ポジフィルムは、目で見た通りの明暗や色が再現されます。そのまま映写するのに便利ですから8ミリ映写機やスライドなどに使用されるわけです。

4×5、5×7、8×10って?


これらは、大判カメラ用のフィルム。それぞれ、「シノゴ」「ゴシチ」「エイトバイテン」という通称で呼ばれますが、聞いたことがあるでしょうか?

数字はインチを表していて、「シノゴ」でも100mm×125mmですから、35mmと比べると、かなりの大きさであることが分かります。

またこれらのフィルムはシート型で、35mmフィルムのようなロールフィルムとは、形状も扱いも異なります。(当社では、残念ながらこれらの大判フィルムは受付しておりません。ご了承ください。)

ブローニーって?


ブローニーは、幅が60mmで、6×4.5、6×6、6×7フィルムとも言う、中判カメラ用のフィルムです。(フィルムのコードナンバーから「120フィルム」とも言います。)

一般的な35mmフィルムと同じようにロール型ですが、カメラも扱い方も特殊ですから、ご自身でブローニーを使ったかどうか分からない、ということはないでしょう。

ちなみに、この「ブローニー」という言葉。実は、コダックが製造販売したカメラのブランド名だったのです。日本では、そのカメラに使うフィルムも「ブローニー」と呼ばれたことで、フィルムサイズの通称になっていますが、海外では、通じないかも知れませんので、要注意!

◆各種フィルムの種類と大きさの比較 (※写真面の大きさ)
Films.jpg

当社では、35mmフィルムのネガフィルム・ポジフィルム・スライドマウント写真のデジタルデータ化を通常サービスとして提供しており、加えてブローニーフィルムのスキャンも受け付けています。(ただし、マウントされているものはお受けできません。) サイズが大きいぶん価格が変わってきますが、お気軽にお問い合わせください!!

⇒当社のフィルムスキャンサービスの詳細はこちらをご覧ください!

【思い出アーキビスト® スマイル・シェアリング店長/樋口智久】

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写真のフィルムって小さいけど、
スキャンする時はどのくらいの「解像度」が必要なの?

掲載日:2014年11月29日

プリントされた写真などをスキャンしてデジタル化する場合には、「解像度」300dpiが最適であると前回ご説明しました。

【前回の記事】写真デジタル化の「解像度」は高い方がいいに決まってる?
答えはNO!用途によって必ず最適があるんです!


プリント写真の場合、そのままの大きさで使用するだけではなく、もっと拡大してプリントアウトする予定があるのであれば、その分だけ「解像度」を高くしましょう、と書きました。

では、写真のフィルムの場合はどうなるのでしょうか?今回は、フィルムのスキャンの「解像度」についてご説明します!

FilmScan.jpg写真フィルムも考え方は同じ!

基本的な考え方は、プリントした写真もフィルムもまったく同じです。
そのままの大きさで使うなら「解像度」は300dpi。縦横を2倍の大きさにして使用するなら、「解像度」も2倍の600dpiが適切だと言えます。

でも、フィルムと同じ大きさ、あるいはほとんど変わらない大きさで使うことはあまりないでしょう?ですから、それなりに「解像度」を高くする必要があるんです!

ところで、ここで言うフィルムって、どんな大きさでしょうか?

フィルム用のカメラに入れる一般的なものは、35mmフィルム。幅が35mmで、画像の明暗や色が反転(ネガ)しています。

以降は、このサイズのフィルム(35mmフィルム)を前提にお話しします!

出力サイズ別の適正な「解像度」は?

フィルムを、ハガキサイズ(100×148mm)まで、例えば写真のプリントでよく目にするL判(89×127mm)の大きさに出力するなら、「解像度」は1200dpiでスキャンするのが最適です。

六切(203×254mm)やA4でプリントアウトする予定でしたら、2400dpiが適切。

◆35mmフィルムの「スキャン解像度」と「最適な印刷用紙」の関係

フィルムスキャンの解像度と最適な印刷用紙の関係
(スマイル・シェアリングでは、ポジ・ネガともに1200dpi(1コマ@58円(税込63.8円))でのスキャンを標準として、2400dpi(1コマ@116円(税込127.6円))でのスキャニングも受け付けております。詳しくはこちら

このように考えると、四切(254×305mm)やA3サイズを想定しているなら3200dpi、最近は家庭用のプリンターでも目にするA3ノビ(329×483mm)やA2サイズなら、「解像度」は4800dpiがおススメです。

もしもA1サイズのような大きな印刷物にするのであれば、6400dpiもの高い「解像度」を必要とします。

ただ、写真のフィルムは35mmフィルムだけではありませんよね?

ポジフィルムは?ブローニーは?スライド用にマウントしたものは?4×5フィルムや6×7フィルムって?ほかにも8mmや8×10判というのも聞いたことがあるような…。

そこで次回は、写真フィルムの種類や違いを解説します。

⇒(次回)【フィルム豆知識】 写真フィルムの種類とその違いって?

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写真デジタル化の「解像度」は高い方がいいに決まってる?
答えはNO!用途によって必ず最適があるんです!

掲載日:2014年11月22日

写真を保存するのも、プリンターで印刷するのも、テレビやパソコンで観るのも、ブログに掲載するのも、「解像度」はとにかく設定できる最高の値がいい!、と思っている人はいませんか?

中には、「あまり高くてもムダだ」と分かっているのに、どの程度にするかを考えるのが面倒なので、高めに設定しているという人もいるかも知れません。

しかし、ムダなだけならまだしも、最適でないとデメリットもあるんです!

今回は、適切な「解像度」についてご説明します。

Album.jpg

まずは「解像度」のおさらい。

「解像度」とは画像の密度のことで、その単位が「dpi(ドット・パー・インチの略)」で、1インチにどれだけ「ドット」があるかを表しています。

前回の記事 『解像度とは?画素とは?dpiとは・・・』はこちら

「300dpi」以上は意味がない?

300dpiは、充分に高画質です。

元々の写真データなどを、そのままの大きさでプリントアウトや印刷するのであれば、スキャンする「解像度」は300dpiが適切だと言えます。

それ以上に「解像度」を高めても、人間の眼でその差を認識することは、残念ながら無理なんです。

デメリットもあります。

必要以上に高い「解像度」で写真をスキャン、あるいはプリントアウトしようとすれば、それだけ時間がかかってしまいます。

解像度を2倍にすれば、縦×横それぞれ2倍細かく読み込むことになり、データの大きさは(2×2=で)4倍にもなってしまいます。

「解像度」を高くすればするほど、大きなデータになりますので、ハードディスクやメディアに保存できる点数が減りますし、メールに添付して送れば、受信側へ負荷をかけたり、受信拒否されたりする場合もあります。

では大きく印刷する場合は?

ただ、「元の画像(写真)よりも大きく印刷する場合」には、別の話なんです。

例えば、ハガキをA4サイズで印刷やプリントアウトしたい場合を考えてみましょう。ハガキは、ほぼA6サイズですので、A4を縦横それぞれ半分にした大きさ。

先ほど書いたように、「仕上がりは300dpiが最適」ですから、ハガキをスキャンしてA4用紙に拡大印刷するためには、解像度を上げて、600dpiが適切ということになります。

よく、「大きな写真だから高解像度で取り込んでほしい」、とご注文されるお客様がいらっしゃるのですが、それはむしろ逆で、「小さな写真ほど解像度を上げるべき」なんです。(大きな写真をもっと拡大してポスターサイズに印刷したい、という場合は別です)

◆プリント写真スキャンの解像度と最適な印刷用紙の関係
resolution_print.png基本的に、「そのままの大きさで印刷する予定なら300dpiでスキャン。拡大印刷する予定ならその拡大分だけ解像度を高くしておく」、と覚えておくと良いでしょう。

写真を印刷する予定が無く、テレビやパソコンなどの液晶画面で見たり、ブログやホームページなどに掲載できれば充分という場合は、もっと低い「解像度」でも良いのです。

そもそも、パソコン画面の「解像度(表現できる画質)」は70~90dpi程度ですので、それ以上であれば問題はありません。

当店の写真スキャンサービスでは、「300dpi」を標準として、ご希望に応じて高解像度の「600dpi」での写真スキャンも承っております。

標準解像度である「300dpi」の作業は、1枚あたり 38円(税込41.8円)(プリント写真の場合)ですが、
「600dpi」は、1枚あたり 76円(税込83.6円) (標準の2.0倍額) にて作業いたします。
(別途、基本料金、返却送料、消費税がかかります。)

詳しくは、料金一覧ページをご覧ください。

最適な解像度で、たくさんの思い出を効率よく保存していきましょう!!

次回は、写真「フィルム」をスキャンする場合には、どのくらいの「解像度」が必要なのか?を解説します。

⇒【次回】写真のフィルムって小さいけど、スキャンする時はどのくらいの「解像度」が必要なの?

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