今月は、4782枚のアルバム写真をお送りいただいたお客様の作業で忙しくさせていただきました。そのお客様は、静岡県の60代の男性の方で、ご家族の歴史そのものを、丸ごとお送りいただきました。
たくさんのアルバムからは、戦時中のお写真や、海外生活でのお写真など、まさに人生の記録が残されていました。先日、作業を終えてお客様へデータをお送りする際に、このような心温まるメッセージをいただきました。
お客様の許可を得て、以下に掲載させていただきます。
【静岡県 60代 男性のお客様の声】
高度成長期を生き、沢山のモノに囲まれて(収集して)生きてきてしまいました。
その整理を、残した者にわずらわせたくはない、けれど生きた証は残したい。
死ぬときは、風呂敷包み一つ、を目標にしますが、その中にはDVDなのかHDDなのか。
スマイル・シェアリングさんのお仕事もその意味付けの仕方、付加価値の付け方次第でニーズは大きいと思っています。今回お願いした仕事も、身近な人に話したら、それは高くない、と関心を持ってくれる人がいました。
大きく重たいアルバムを広げなくても、大きな液晶TVで指先一つで過去のページが現れる、自分にもこんないい時代があったのだと自分の人生を肯定的に振り返れる。
残された者にとっても、貴重な着物を形見分けにもらうより、ずっとよいと思います。
今回の成果物を伯母と一緒に見るのを楽しみにしています。
どんな反応をするだろうか。
アルバムを見返すことの意味に新たな発見があると期待しています。
自分とは何の関係もない他人の写真をひたすらデジタル化する、結構しんどい仕事だと思いますが、依頼者の手元に戻った成果物が新たな輝きを発する。そこに価値を見出して展開して欲しいと期待します。
【そして、数日後にいただいたメール】
90歳を過ぎた伯母に液晶TVで見てもらっています。
いろいろなことを思い出しながら解説をしてくれます。
話題が減りがちな伯母の日常の空間と時間を広げたようです。
私としては仲介して、十分報われた思いです。
改めて私たち家族のデジタル写真も見返してみたりする気になりました。
日々の日常に追われていると、視野が狭まってしまいますが、自分や家族の来し方を見直す機会は日常に余裕を与えます。
個人や家族の記録へのアクセスが容易であることは結構意味のあることだと思いました。
本当にありがとうございました(感涙)!!
写真というものは、その1枚の面積以上に、様々なことが記録されているものです。「あんなこともあった、こんなこともあった・・・」と、芋づるのように記憶が引き出されていきますよね。
それが、液晶画面に次々と現れる。人生を振り返るのには本当にいい時代になりましたね。
これから、スマイル・シェアリングでは、人生を振り返るための、あるいはご家族の歴史を記録するための、新たなサービスを企画しています。
ご期待いただければと思います!
昔の写真のデジタルデータ化なら、「スマイル・シェアリング」へ!【店長:樋口智久】