データの長期保存をどうする? 技術開発の状況は?

「デジタル化してもらった写真データを、確実に後世に受け継ぐにはどうしたらいいでしょうか・・・?」

お客様からこういったご質問を受けることがあります。

仕事柄、大変貴重な昔の写真のデジタルデータを取り扱っています。
データの保存性を高めれば、もっとお客様に満足していただけるのに、

CDが世に出てまだ30年ほどですし、DVDという規格も未来永劫の存在し続けているのか・・・
不安は尽きません。

そんな不安もありますし、日常の利用でデータが突然に読み込めない場合もあるので、

お客様に完成した写真のデータディスクを納品する際は、必ず以下の書面をお付けしています。

【いますぐデータのバックアップ(分散保存)をおすすめします!!】

弊社からお送りしたデータディスク(CD-R、DVD-R)は、信頼できる日本製ではありますが、ちょっとしたキズや経年変化などで、突然すべてのデータが読み込めなくなってしまうことがあります。貴重な思い出をなくしてしまわないように、お送りしたデータをバックアップ(分散保存)することをおすすめいたします。具体的には、別の保存場所(パソコン本体内や、別のディスクなど)にデータをコピーして保存してください。GoogleドライブやYahoo!ボックスなどの「オンラインストレージ」もおすすめです。


ところで、現在のデータ保存技術はどこまで進んでいるんでしょう???

と気にしていたら、NHKの以下の記事が目に入りました。

データの長期保存を 技術開発進む 【NHK NEWS WEB】
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140503/k10014211391000.html

記事によると、

石英ガラスという非常に丈夫なガラス板に情報を記録する技術の開発を進めていて、このガラス板は熱にも強く、推定で3億年以上データを残せるということですし、生き物のDNAの中に情報を保存する技術や、「デジタルロゼッタストーン」という1000年間、データを保存できる装置が開発されているようです。

「ロゼッタストーン」は、歴史でも勉強しましたよね。

現代?の人間が、あの「ロゼッタストーン」を解読できたんだから、今からずっと後世の人々も、DVDやCDの中身をきっと解読できるのではないか!?という期待も持っています。

とはいえ、いま、一番確実に後世に残す方法は、

『 複数のバックアップ 』 をとって、
『 新たなメディアが出るたびにコピーを繰り返す』 ・・・、といったことです。

皆さんもぜひ実践してくださいね!

【思い出アーキビスト® 店長/樋口智久(デジタル・アーキビスト)】

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掲載日:2014年5月4日
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