【フィルム豆知識】 写真フィルムの種類とその違いって?

前回、カメラ用の一般的なフィルムである35mmネガフィルムについて、用途別にスキャンする場合の適切な「解像度」をご説明しました。⇒前回の記事はこちら

今回はちょっと寄り道して、フィルムの豆知識。写真フィルムの種類や違いについて解説します!

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どうして反転したネガフィルム?

フィルム用のカメラに入れるのは、普通35mmネガフィルムだと書きました。フィルムの幅が35mmで、画像の明暗や色が反転しています。

細かな説明は割愛しますが、光が強く当たるほど黒くなる性質を持った銀の化合物が、写真に適していたからネガが普及したようです。いまでも『銀塩写真』などという言い方があるように、カメラや写真が発明された当時から現在まで使われています。

これに対して、ポジフィルムは、目で見た通りの明暗や色が再現されます。そのまま映写するのに便利ですから8ミリ映写機やスライドなどに使用されるわけです。

4×5、5×7、8×10って?


これらは、大判カメラ用のフィルム。それぞれ、「シノゴ」「ゴシチ」「エイトバイテン」という通称で呼ばれますが、聞いたことがあるでしょうか?

数字はインチを表していて、「シノゴ」でも100mm×125mmですから、35mmと比べると、かなりの大きさであることが分かります。

またこれらのフィルムはシート型で、35mmフィルムのようなロールフィルムとは、形状も扱いも異なります。(当社では、残念ながらこれらの大判フィルムは受付しておりません。ご了承ください。)

ブローニーって?


ブローニーは、幅が60mmで、6×4.5、6×6、6×7フィルムとも言う、中判カメラ用のフィルムです。(フィルムのコードナンバーから「120フィルム」とも言います。)

一般的な35mmフィルムと同じようにロール型ですが、カメラも扱い方も特殊ですから、ご自身でブローニーを使ったかどうか分からない、ということはないでしょう。

ちなみに、この「ブローニー」という言葉。実は、コダックが製造販売したカメラのブランド名だったのです。日本では、そのカメラに使うフィルムも「ブローニー」と呼ばれたことで、フィルムサイズの通称になっていますが、海外では、通じないかも知れませんので、要注意!

◆各種フィルムの種類と大きさの比較 (※写真面の大きさ)
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当社では、35mmフィルムのネガフィルム・ポジフィルム・スライドマウント写真のデジタルデータ化を通常サービスとして提供しており、加えてブローニーフィルムのスキャンも受け付けています。(ただし、マウントされているものはお受けできません。) サイズが大きいぶん価格が変わってきますが、お気軽にお問い合わせください!!

⇒当社のフィルムスキャンサービスの詳細はこちらをご覧ください!

【思い出アーキビスト® スマイル・シェアリング店長/樋口智久】

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掲載日:2014年12月6日
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