お手元の写真・アルバム、そしてネガは、きちんと保管されていますか?
紙焼きの写真やアルバム、ネガを退化・劣化(カビ、シミ、変形、ひび割れ、膜はがれ、擦り傷など)から守って安全に保管するのは、なかなか難しく、大切に保管していても必ず退化・劣化が発生するものです。また、自然災害や人災で失われる危険性もあります。
退化・劣化、災害から、大切な思い出写真を守るための解決策が、スキャニングとデジタル化です。
さらに、デジタル化により、スマートフォンやiPadのようなタブレットで簡単に見ることができたり、フォトブックとして印刷し直したり、新しい方法で思い出を楽しむことができます。
例え最適な環境で保管して写真の延命に努めても、退色・劣化はどうしても進んでしまいます。
デジタル化することで、退色・劣化を現時点でストップさせて、さらに修復・補正を行うことで甦らせることもできます。
写真に影響を与える要因は?
1.湿度温度 |
最適な湿度温度は、湿度は30~50%、温度15~20度。 |
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2.光 |
直射日光、蛍光灯の光に含まれる紫外線も影響 =UVカットが必要。 |
3.活性ガス、酸性物質 |
写真プリントは、酸性物質で退色・劣化。 |
4.埃(ほこり)、水 |
付着した埃はカビの発生源。 |
5.取り扱い |
写真を見る際に表面を手で触る。 |
一般家庭での望ましい保存をしようとすると
- ●市販の調湿保管庫、アルバム・保管箱を準備
- ●快晴の低湿度の日に陰干し
- ●不活性材料の台紙、マット、保存箱を使う。
※湿度の高い日本の場合は、通気性の良い紙素材を利用 ダンボール、茶封筒、再生紙、紙新聞などは酸性度が高いので使わない。油性ペンやラッカー類も注意。 - ●台所、風呂場から離れた場所で保管、日光や蛍光灯で長時間照射しない。
2011年3月11日に発生した東日本大震災では、本当に数多くの貴重で大切な写真が失われました。
そして、集中豪雨や台風などによる水害、火災でも思い出の写真・品々が失われています。
写真・アルバム・ネガを物理的な状態だけで保管していると、災害によって大切な思い出が失われてしまう危険性があります。
その対処法としてデジタル化があります。デジタル化することでデータのコピーが容易になり、お手元のパソコン内だけでなくオンラインサービスに複製保存しておく、CD-Rに焼き増してご自宅とご実家の両方で保存しておくことで、災害によって失われる危険性に対処できます。
スマイル・シェアリングに係るメンバーには、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の経験者がおり、また東日本大震災の被災者の皆様の元へ写真や思い出の品々をお返しする「おもいでかえる」活動への作業協力により、災害が及ぼす「思い出の写真・品々」への影響、そして、デジタル化の力で守ることの重要性を実感し、日々の業務に取組んでいます。東日本大震災当時の弊社の取り組みは、毎日新聞のコラムでもご紹介いただきました。
※弊社では、お客様から写真・アルバムを一時的にお預かりします。そのため、災害の影響を含めて安全性への取組みを行っています。
写真・アルバム、日記やハガキなどをデジタル化するメリットは保存・保全だけではなりません。
デジタル化することで、思い出の新しい楽しみ方が一杯広がります。
- フォトフレーム、スマートフォンに取り込んで閲覧 Androidケータイに昔の写真を入れる方法 持ち歩ける「デジタルフォトフレーム」ってあるの?
- 結婚式、還暦のお祝い、退職祝いでのスライドショーに
- 思い出の写真を使ったフォトブックの制作
- デジタルデータを印刷して、スクラップブッキングを制作
- 自分史作り
- 最近、流行っているfacebookを始めとするソーシャルメディアへの掲載 facebookのタイムラインに過去の写真・アルバムを時系列に入れる方法 など
スマイル・シェアリングでは、デジタル化による思い出写真・アルバムの保存はもちろんのこと、専門の『デジタル・アーキビスト』資格保有者が次の思い出に繋がるデジタルデータ活用方法を積極的に情報発信し、そしてサービスを提供していく予定です。