スキャナーの基礎知識【その1】
スキャナーって、どんな種類があるの?長所・短所は?

掲載日:2024年6月14日

皆さまご存じだと思いますが、アナログ、つまりプリントした写真や絵などを、デジタルデータにするために読み取る機械が「スキャナー(scanner)」です。

最近では、家庭用のプリンターにも、コピー機能やスキャン機能が付いているもの(複合機)が結構あります。ご利用の方も多いのではないでしょうか?

今回と次回は、2回にわたって、当店のサービスの根幹であるスキャナーについて、ご説明しようと思います。

スキャナーは、大きく分けて3種類。

1つ目は「フラットベッドスキャナー(flat bed scanner)」。

先ほど書いた家庭用プリンターに機能として付いているのは、ほぼこの形です。

会社などで使用しているコピー機と同じで、ガラス面に原稿を伏せて、下から光を当てながら読み取り部が移動し、読み取っていきます。

flatbedscanner_epson.jpg

(参考:EPSON ES-G1100C6/価格.comより)


2つ目は「シートフィードスキャナー(sheet feed scanner)」。これは、オートシートフィーダ スキャナ(auto sheet feeder scanner)、ドキュメント フィーダ スキャナ(document feeder scanner)、などとも言います。

こちらは、プリンターで印刷するのに似ています。読み取り部は動かずに、原稿の方がその場所を通過していき、読み取っていきます。プリントアウトしているような動きです。

sheetfeedscanner.jpg

(参考:PFU ScanSnap iX500 FI-IX500A/価格.comより)


3つ目は「スタンドスキャナー」。

このタイプは、あまり見かけることはないかも知れません。電気スタンドのような形をしていて、写真などを置き、上からそれを撮影し、読み取っていきます。

standscanner.jpg

(参考:PFU ScanSnap SV600 FI-SV600A/価格.comより)


「フラットベッドスキャナー」は面倒?

フラットベッドスキャナーは、原稿を1枚ずつガラス面に置いて、カバーを閉めてスキャンしますので、ほかの2種よりは手間がかかります。

ある程度の厚さには対応できますが、厚い本を開いてスキャンすると、左右ページの境界部分など浮き上がる部分が黒くなってしまいます。

範囲内であれば、小さい写真でも大きな絵でもサイズを問いません。また、カバーでしっかりと押さえますので、シワが寄っていたり曲がっていたりしてもスキャンできますし、多少であれば矯正する効果もあります。

もちろん機種によりますが、3種の中で最も高い解像度のスキャンが可能で、画像の補正機能を備えたものも多いようです。

読み取り部が動いてスキャンするため、1枚のスキャニングに時間がかかりますが、ADF(Auto Document Feeder)という自動給紙装置を使えば、複数の紙原稿を自動でスキャンすることもできます。

「シートフィードスキャナー」は厚いものが嫌い?

持ち運びできるハンディタイプのシートフィードスキャナーは1枚ずつスキャンするものですが、この手のスキャナーの標準仕様はADF(自動給紙装置)が付いているタイプでしょう。

何十枚もの原稿を、次から次へと高速でスキャンしてくれます。両面をスキャンしてくれる機種もあります。

なので、何十ページもある書籍をデジタル化する場合にはとても重宝します。

ただし、何十枚ものスキャンは、同じサイズの紙原稿に限る場合が多いですし、たとえ紙だとしても、厚めのものは苦手です。また小さなサイズには適しません。

また、原稿が糊やホッチキス等で留められてくっついていると、紙詰まりの原因となり、大切な原稿が破れたりシワくちゃになってしまうことがあります。

「スタンドスキャナー」は何でもスキャン?

スタンドスキャナーは、ほかの2種とは異なり、原稿から離れた場所でスキャンします。

スキャンというよりは「撮影」と言ったほうがいいかも知れません。

小さな写真から分厚い書籍や立体物まで、さまざまなものに対応できます。開いた本のように丸みのある場合でも、補正機能が付いたものならキレイに読み取れます。

接触させる必要がないので、汚れることが心配なクレヨンで描いた絵なども安心してスキャンできますね。

当店では「フラットベッドスキャナー」を使用しています!

写真デジタル化サービスの会社には、効率や処理速度を追い求め、シートフィードスキャナーを使っている会社もあるようですが、前述したように糊が付いて剥がれない重なった写真があると、大切な原版が紙詰まりで破れてしまう可能性がありますし、自動給紙装置のローラーが、大切な写真面に傷をつけながら回ることもあります。

大切な写真のスキャンにシートフィードスキャナーを利用することは極力避けましょう。

当店の写真デジタル化サービスでは、スキャニングに時間はかかっても、画質や解像度、また補正などにも優れた「フラットベッドスキャナー」を使用しています。

皆さまからお預かりした大切な写真ですので、自動給紙装置は一切使用せず、1枚1枚きちんとガラス面に置いて、丁寧にスキャンしていますので、安心してお任せください!

次回は、そのフラットベッドスキャナーの構造による違いや特長について、ご説明します!

【思い出アーキビスト® スマイル・シェアリング店長/樋口智久】

 


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元カレ元カノの写真、どこかに隠していませんか?ちょっぴり困っているあなたにピッタリのサービス!

掲載日:2024年6月14日

写真を捨てるのって、なんだか抵抗ありますよね?

そうしてどんどん溜まってしまって、結構な場所を取っているのではありませんか?

どうでもいい写真ならともかく、思い出の詰まった大事な写真であればなおさら捨てるなんて考えられないでしょう。

そうした悩みを解消するのが、当店が行っている「写真のデジタル化」です!
なかでも、今回は少し変わったサービスをご紹介します!

大切な写真だからこそ問題?

大事な写真であれば、保存しておくのが普通。でも、思い出が詰まっているからこそ、処分しなければならない写真もありますよね。

それが「元カレ」「元カノ」の写真。

新しい彼氏や彼女ができた時、あるいはついに結婚した時、捨てなければならないと思うのに、どうしても捨てられない…。そんな経験ありませんか?

それも、ただ二人で並んでいるだけじゃなくて、どう見ても恋人同士にしか見えない2ショット写真もあったりして……。そんなものが新しいパートナーに見つかったら、モメゴトになるのは必至!ひょっとすると別れ話に発展してしまうかも…。

そこで・・・secretphotoservice.JPG元カレ元カノ写真処分サービス!

このサービス、通常のサービスとどんな風に違うのでしょうか?

通常の写真デジタル化サービスは、送付してくださった写真をデジタル化し、データをCDやDVDに保存し、元の写真とともにお送りしています。

このサービスの場合、写真をデジタル化するまでは同じですが、それをCDやDVDなどのメディアに入れずに、「オンライン納品」します!「Googleドライブ」「DropBox」「宅ファイル便」「メール添付」など、ご希望の方法で、データのみ納品いたします!

また、お預かりした写真は、責任を持って完全に廃棄処分!(前回のブログでは処分現場にも立ち会いました!)

これでもう、納品したデータ以外には存在しないわけですから、現物が見つかる心配もほとんどありませんね!(ただし、データの取り扱いは厳重に!!)

男性は思い出を大切にする?

良く言えば、「思い出を大切にする。」 悪く言えば、「いつまでも過去を引きずる。」そんな傾向は男性の方が強いんだとか…。
couple.jpg別れた相手のメルアドや電話番号、二人の写真などをいつまで取っておくのも、男性の方が多いようです。

そういう気持ちは仕方ないかも知れませんが、新しい彼女には不愉快に決まっています!たとえ、その彼女が元カレの写真をどこかに取ってあって、自分と同じことをしていたとしても、見つけてしまったら、やはり平静ではいられないはず。

年末の大掃除を前に、思い当たる方は、ぜひ!

「元カノ・元カレ思い出写真のデジタル変換&写真処分サービス」の詳細はこちらです!


【思い出アーキビスト® スマイル・シェアリング店長/樋口智久】

 


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デジタル化した写真の保存。
画像ファイルの種類・形式で迷ったことはありませんか?

掲載日:2024年6月14日

文書であればワード(.doc)、表計算はエクセル(.xls)、プレゼンテーションならパワーポイント(.ppt)をアプリケーションとしてお使いの人が大多数でしょう。

ファイル形式で迷ったことは、ほとんどないはず。

たとえ、ほかのファイル形式に変換する場合でも、目的を考えて、あまり悩まずに選んでいると思います。

しかし、画像の保存では、どうでしょうか?

保存する際に、選択するファイルの種類がたくさんあって悩んでしまうとか、あるいは、「とにかくJPEGにしておく」とか、あまり納得していない人が多いかも知れません。

images.jpg
今回は、そんな画像のファイル形式についてご説明します。

なぜみんな 『JPEG』 を使う?

先述したように、よく分からなくても、とりあえずJPEG(Joint Photographic Experts Group)と考えている人が多いのではないでしょうか?

もちろん使われるには理由があります。それは、撮影、あるいはスキャンして保存する時などに、自由に解像度を設定できるから。

画像を、自分の都合で小さなデータにすることが可能だからです。メールに添付したり、SNSに投稿したり、いろいろ使い勝手がいいのです。

ただし、圧縮すると、その分だけ画像が劣化しますので、注意しましょう。
(拡張子は .jpg .jpeg)

『TIFF』 は、劣化しない?

色数や解像度が違っても、いろいろな形式でひとつのファイルにまとめて格納できるので、比較的アプリケーションに依存しないという特長を持つTIFF(Tagged Image File Format)。ご存じの人も少なくないでしょう。

基本的には圧縮せずに保存するので、大きなデータになります。高画質の保存には向いていますが、TIFFを選択して撮影やスキャンをすると、データが大きいので保存に時間がかかることも。

また、あまりに自由な形式を受け入れるので、互換性に問題がある場合があります。(拡張子は .tif .tiff)

『GIF』 は、アニメーションが得意?

こちらも、目にしたことくらいはあるかも知れません。GIF(Graphic Interchange Format)は、JPEGとともに一般的な画像形式です。

256色までで画像を表現するので、写真よりも、イラストやアイコンなどの保存形式に向いています。

色数が少ないので、データが小さいのも特長です。また、アニメーションにも使えますので、WEB上の広告などにも使われます。(拡張子は .gif)

Windowsでお馴染みの 『BMP』。

Windowsが標準でサポートしている画像形式がBMP(BitMaP)です。画像を点の集まりとして記録し、モノクロからフルカラーまで、色数を指定できるという特長があります。

基本的には無圧縮で保存しますので、かなりデータが大きくなります。(拡張子は .bmp)

『RAW』 は生もの?

RAWは、英語で生(なま)という意味。撮影したり、スキャンしたりした際に、未現像、あるいは未処理のままという意味です。

画像の修正などをする場合は、一旦、このRAWで保存しておく、という使い方をします。もちろん、画像そのままですので、大きなデータです。

正確にはデータ形式というわけではないので、拡張子はメーカーによって異なります。

最近の流行りは 『PNG』?

JPEGやGIFの代わりに使用することを目的に開発されたのがPNG(Portable Network Graphics)です。圧縮しても劣化が少なく、圧縮後に圧縮前のデータに戻すことが可能なのが、大きな特長でしょう。

確かに、JPEGやGIFではなく、PNGを保存形式として選択する人も増えているようですが、両者に比べて、データが大きくなるというデメリットがあります。(拡張子は .png)

さらに新しい『BPG』?

PNGのデータの大きさというデメリットを解消したのがBPG(Better Portable Graphics)。JPEGと比較しても、同じ画質でデータは半分の大きさですから、驚きです。

逆の言い方をすれば、同じデータサイズに圧縮すれば、JPEGよりもBPGの方が圧倒的に画質は良いということです。

また、一度圧縮しても圧縮前のデータに戻せるのはPNGと同じ。ただし、まだアプリケーションが普及していないために、一般の人たちには扱えませんし、WEB上で表示できることも少ないのです。これから、どれほど使用されるようになるのか注目しましょう!(拡張子は .bpg)

いかがでしたか?当店では、スキャンした写真データは、デジタルカメラでも一般的な「JPEG形式」で保存しますので、最近撮ったデジカメ写真と同じように簡単に取り扱っていただくことができます!

【思い出アーキビスト® スマイル・シェアリング店長/樋口智久】

 


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「デジタル・アーキビスト」という資格を知っていますか?

掲載日:2024年6月14日

「アーカイブ (archive) 」という言葉を耳にしたことのある人も、結構いるのではないかと思います。

仕事でこの言葉を使う人はもちろんですが、テレビの番組名にもなっているくらいですので、どこかで聞いたことくらいはあるかも知れません。

「アーキビスト (archivist) 」は「アーカイブ」する人、という意味ですが、さて、「デジタル・アーキビスト (Digital Archivist) 」とは、一体どんな資格なのでしょうか?

今回は、当店にとってもとても重要な、この「デジタル・アーキビスト」について、ご説明します。

そもそも「アーカイブ」ってなに?

分かっているようで、きちんと説明できない「アーカイブ」という言葉。

いまさら誰かに聞くのは恥ずかしいかも知れません。

その内に調べようと思いながら、ついつい忘れていたら、またこの言葉にどこかで出くわして……。

最近では、資料を保存すること、保存している場所、あるいは保存している資料そのものを指して「アーカイブ」と言うことが多いようです。「メールを見えない場所に移動する」という意味で使われることもあります。

しかし、本来の意味は、公文書とその保管場所のこと。

archive.jpg
転じて、重要な書類、特に歴史的・文化的に重要な資料を保存、または未来に伝えることを言います。

テレビ番組名は、まさにこの意味。後世に残したいニュースやドキュメンタリーなどの映像資料ということでしょう。

この「アーカイブ」に「デジタル」が付くと?

「デジタル・アーカイブ」は、単に言葉としては、すでに書いたような重要な資料をデジタル化して保存するということですが、そこには大きな意味があります。

デジタル化、つまりデータ化することで、第一に、劣化を防ぐことができます。

紙の資料やビデオテープでは経年劣化は避けられません。デジタル化は、それらの大事な資料を時間の経過から守る方法なのです。

第二に、喪失のリスクを軽減できます。

デジタル化する時点で、もちろん、オリジナルの資料ではなくなりますが、さらに複製しても劣化はしません。バックアップや共有によって、万が一の事態にも対処できます。

最後に、これが一番大きな役割かも知れませんが、多くの人たちが閲覧できるようになります。

きちんとしたルールさえ決めておけば、デジタル・ネットワークを利用して比較的自由に、必要に応じて貴重な資料を目にすることができるのです。

こうしたメリットを考え、さまざまな場で「デジタル・アーカイブ」が実践されつつあります。

「デジタル・アーキビスト」って?

「デジタル・アーキビスト」とは、「デジタル・アーカイブ」をする人のことです。

しかし、それだけでは誰でも名乗れそうな気がします。ところが、「デジタル・アーキビスト」を名乗るには、きちんとした資格が必要なのです。

特定非営利活動法人「日本デジタル・アーキビスト資格認定機構」が認める単位を取得したり、講座を受講したり、試験に合格することなどが必要です。

それは、デジタル化の対象となる資料の文化的な価値を判断できるだけの能力、実際のデジタル化の作業に必要な技術や最新の知識、知的財産や個人情報などに関する理解や倫理観などが求められるからです。

当店の「デジタル・アーキビスト」

当店では、私、店長をはじめ「デジタル・アーキビスト」の資格を保有しているスタッフ(準デジタル・アーキビストを含む)が、お客さまからお預かりする大切な写真やフィルムなどを取り扱っています。

また、デジタル化に必要な機器や技術については、最新情報を常に収集し、関連法案などの確認も怠りはありません。管理体制についても、つねに強化・改善を図っています。

これからも、「デジタル・アーキビスト」として、日々、努力を重ねてまいります。

 

【思い出アーキビスト® スマイル・シェアリング店長/樋口智久】

 


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写真のデジタル化が、認知症にオススメ?!高齢者も家族も楽しめる「回想法」とは?

掲載日:2024年6月14日

他人事ではない認知症のこと。
身近な問題として考えてみませんか。

先進国ではますます高齢化が進み、日本でもさまざまな問題の原因になっています。

社会的には、年金や医療費などのお金の問題が取りざたされていますが、個人としては、介護や終活など家族のつながりの問題につながっています。

高齢者だけの世帯にせよ、子世代などと同居しているにせよ、問題を深刻化させる要因のひとつが「認知症」ではないでしょうか。

政府の統計※によると、2012年時点で約462万人の認知症患者がいるそうです。

これは65歳以上の約7人に1人に当たります。

同じ統計で、2025年には、約700万人、65歳以上の約5人に1人が認知症患者という見込みも示しています。

つまりこれは、不幸な事故などのニュースで知る、遠い出来事ではなく、もう私たちの身近な問題になりつつあるのです。

私自身も年齢を重ねたせいか、最近では、友人知人が両親の認知症を話題にすることが増えている、と感じています。

物忘れや勘違いだけでなく、物盗られ妄想や徘徊、暴力や暴言などがあると、家族や周囲の人たちは、認知症の症状だと理解していても、傷ついたり疲弊したりするものだそうです。

本人を責めるわけにはいかないという事情は、想像以上に家族たちを苦しめています。
(※厚生労働省2015年1月発表)

20170904_blog.jpg


「回想法」で認知症の症状を緩和できるかも。

認知症を完全に投薬などで治すことは、現在ではまだできません。しかし、さまざまな方法で、症状を和らげたり、進行を遅らせたりすることは可能だそうです。

そのひとつに「回想法」という心理療法があります。

簡単に言うと、昔のことを思い出して話すことで、脳の機能の活性化を図るという方法です。

確かに、高齢になると昔のことばかり話すようになるというのは、よく耳にします。

それは、認知症患者は、最近の記憶が難しくなる一方で、過去のことは多く覚えているからだそうです。

この傾向を利用し、楽しかった思い出、懐かしい昔の話を語ることで、コミュニケーションをとり、自然に脳機能を活発に働かせることができ、精神状態が安定したり、認知症の症状の進行を遅らせたり、という効果が期待できます。

古い写真をデジタル化して、懐かしい記憶を呼び覚まそう。

「回想法」は心理療法と書きましたが、堅苦しいものではなく、認知症の高齢者にとっては、レクリエーションのようなものです。

また、複数で行う「グループ回想法」は通常、専門家が立ち合いますが、1対1の「個人回想法」は、専門的な知識がなくても行うことができます。

認知症患者に思い出話をしてもらうためには、若い頃に使っていたものや、子供時代に遊んでいたおもちゃ、映画ポスターやレコードなどを用意して、それにまつわることを質問してみるとよいそうです。

もっと簡単に用意できるのが『昔の写真』でしょう。

品物などが残っていなくても、古い写真なら、ほとんどの家にあるのではないでしょうか。

古い写真を高齢者と一緒に見る際にオススメなのが、パソコンやタブレット、テレビなどに写真を表示することです。

整理されていない写真では、時系列がバラバラになってしまいますし、重いアルバムでは高齢者が扱いにくいと思います。

事前に家族が写真をデジタル化して、時間や場所、一緒にいる人などでフォルダ別にしておくとよいでしょう。

そのように整理をしておけば、高齢者の要望にそってスムーズに見せてあげることができます。

楽しく効果的な「回想法」を行うために。

長時間保存されていた品物は、きっと大事な思い出が詰まっているでしょう。

また写真は、現代のようにいつでもスマートフォンやケータイで撮影できるとしても、なにか残しておきたいことがあるからシャッターを切るのだと思いますが、昔は枚数が限られたフィルムを購入し、現像してもらう必要があるなど、いまよりもハードルは高かったはずです。

ですからそれらの写真は、そこに写っている人たちにとって、なにか特別なシーンだったのではないでしょうか。

楽しい旅行、記念日、久しぶりに会った友人、あるいは新たな出発や別れなど、人生の大小の節目だったかもしれません。

そうした昔の写真を見ながら、いろいろな話を聞いてみましょう。

思い出を自然に話してくれるのであれば、本人に任せて聞いていればよいと思います。

あまり言葉が出てこないようなら、写真を見せながら、「これは中学生の頃?」「どこかに旅行に行ったとき?」など、なるべく具体的に質問してみると良いそうです。

気をつけなければいけないのは、あまり本人が話したがらないように見えたら、それ以上質問を繰り返さないことです。

思い出の中には楽しいものもあれば、悲しいこともあるかもしれませんから。

また、写真と話しが食い違ったり、歴史的事実と異なることを話したりしても、それを指摘しないようにしましょう。

本人が思い出を誰かに話すことがなによりも大切です。聞くこと、同調することを心がけましょう。

古い写真を見ながら懐かしい話をするのは、単調になりがちな高齢者の生活にとって、とても刺激的で有意義なことだと思います。

認知症患者に限らず、また高齢者に限らず、誰にとっても思い出話をするのはよいものではないでしょうか。

写真のデジタル化が、そうした思い出を呼び覚ますきっかけになることを心から願っています。

tencho.jpg
【思い出アーキビスト® スマイル・シェアリング店長/樋口智久】

 


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意外とむずかしい!?スライドフィルムの表・裏の見分け方

掲載日:2024年6月14日

当店にたくさん届く写真のなかで、いま比率が高まっているのが「スライド写真」です。

プリント写真は、そのまま見て楽しめるのですが、スライド写真だと、専用の機材がなければ見るのは難しく、押入れの中でずっと眠ったままになっていることも多いのではないでしょうか?

「あらためて見返したい!」というニーズが高まっているように思います。

また、講義用として、学術的な記録として、スライドが多用されていたこともあり、特に学校法人や医学関係の皆さまにも、数多くご利用いただいています。

そんなスライド写真ですが、デジタルデータ化する際に、困ることがあるのです・・・

もし、身近にスライド写真があったら眺めてみてください。「???」と思うことはありませんか?

そうです。スライドには「どちらがオモテで、どちらがウラなの?」という問題があるのです。

裸のフィルムだと、コマの外(上下)に番号が振られているので、表・裏は一目瞭然なのですが、個々にマウント(枠)で固定されているスライドフィルムになると、ちょっとやっかいです。

フィルムのツヤを見て表・裏を判断するのが手っ取り早い(ツヤのある方がオモテ、わずかに凸凹のある方がウラ)のですが、古すぎてツヤで判断できない、デュープで複製されたものは反転している・・・などなど、それでもわかりづらいものがあります。

そこで、フィルムの外見だけで判断しない、当社独自?のスライドの表・裏の判断方法を公開したいと思います。

※すべてが下記の通りではないことがあります。あらかじめご了承ください

【マウント(枠)の外見で】

◆ポイント1◆ マウントに番号が振ってあるほうはオモテ

比較的新しいマウントには、フィルムの順番がわかるように番号が刻印されているものがあります。番号が振られている面は、オモテであることが多いです。

Slide02.jpg

スライド(写真)の右上に、うっすら刻印(17)が見えます。
 
◆ポイント2◆ メーカーのロゴがあるほうはウラ

紙のマウントで、「Kodachrome」や「Ektachrome」「Fujichrome」などのメーカーのロゴが大きく印刷されている面は、ウラであることが多いです。

Slide01.jpg

ロゴが印刷されている面の一例。こちらがウラ。
 

◆ポイント3◆ メモスペースがあり、手書きの書き込み等があるほうがオモテ

ポイント2とは逆に、ロゴが入っていないほうは、書き込みができるメモスペースになっていることが多く、メモスペースがあるほうは、そのまま透かして見られるため、オモテと判断できます。

・・・とはいえ、手作業でマウントされたもので、すべて逆のパターンになっていたり、マウントから外れてしまって表・裏を逆に戻してしまっているようなケースもあり、上記の判断だけでは万全とはいきません。

最終的には、「目視での画像チェック」で判断することになります。

【スキャンされた画像を見て】

◆ポイント4◆ 文字

画像に数字や文字が写っていれば、表・裏は一目瞭然です。

背景の「看板」や、「車のナンバー」などに目を凝らします。昔のフィルムにはほとんどありませんが、カメラが自動的に右下に入れる日付の数字も、判断を簡単にしてくれます。

(「車」で言うと、ハンドル位置の左・右で判断できそうに思いますが、ハンドルの位置は国によって違いがあるので要注意です。)

kanban.jpg

文字があれば一目瞭然!
 
◆ポイント5◆ 衣服の向き

被写体の着ている衣服も、判断の大きなポイントになります。

特に和服はわかりやすく、襟の重ねが「y」に見えることが重要で、逆になっていないかに気を付けます。

また、スーツの「胸ポケット」、シャツのワンポイントの「ロゴマーク」等の位置が左胸(画像では右側)にあることをチェックします。

wafuku.jpg

襟の重ねが「y」に見えています

◆ポイント6◆ 指輪をする手

特に新婚旅行の写真では、左手(画像では右側の手)の薬指に指輪が輝いているので判断しやすくなります。

◆ポイント7◆ 腕時計をする腕

時計をしている腕は、左手(画像では右側の手)であることが多いです。

・・・と、以上のようなポイントを探して、画像すべての表・裏を判断しています。

それでも判断がつかない、手掛かりのないスライド(特に、動物や植物のアップなど)は、弊社の判断に一任していただくしかありませんので、なにとぞご了承ください。

このように、一点一点目視での最終チェックを行いながらスライド写真の画像データ化を実施しており、当店では1コマあたり@58円(税込63.8円)(解像度:1200dpiの場合)で作業しています。(その他に、基本料金、返却送料、消費税が別途かかります。)

当店の詳しいスライドスキャンサービスのご案内はこちらをご覧ください

皆さまの思い出がしっかりと残るよう、これからも一点一点、慎重に丁寧に作業を進めてまいります!

 

【思い出アーキビスト® スマイル・シェアリング店長/樋口智久】


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写真のフィルムって小さいけど、
スキャンする時はどのくらいの「解像度」が必要なの?

掲載日:2024年6月14日

プリントされた写真などをスキャンしてデジタル化する場合には、「解像度」300dpiが最適であると前回ご説明しました。

【前回の記事】写真デジタル化の「解像度」は高い方がいいに決まってる?
答えはNO!用途によって必ず最適があるんです!


プリント写真の場合、そのままの大きさで使用するだけではなく、もっと拡大してプリントアウトする予定があるのであれば、その分だけ「解像度」を高くしましょう、と書きました。

では、写真のフィルムの場合はどうなるのでしょうか?今回は、フィルムのスキャンの「解像度」についてご説明します!

FilmScan.jpg写真フィルムも考え方は同じ!

基本的な考え方は、プリントした写真もフィルムもまったく同じです。
そのままの大きさで使うなら「解像度」は300dpi。縦横を2倍の大きさにして使用するなら、「解像度」も2倍の600dpiが適切だと言えます。

でも、フィルムと同じ大きさ、あるいはほとんど変わらない大きさで使うことはあまりないでしょう?ですから、それなりに「解像度」を高くする必要があるんです!

ところで、ここで言うフィルムって、どんな大きさでしょうか?

フィルム用のカメラに入れる一般的なものは、35mmフィルム。幅が35mmで、画像の明暗や色が反転(ネガ)しています。

以降は、このサイズのフィルム(35mmフィルム)を前提にお話しします!

出力サイズ別の適正な「解像度」は?

フィルムを、ハガキサイズ(100×148mm)まで、例えば写真のプリントでよく目にするL判(89×127mm)の大きさに出力するなら、「解像度」は1200dpiでスキャンするのが最適です。

六切(203×254mm)やA4でプリントアウトする予定でしたら、2400dpiが適切。

◆35mmフィルムの「スキャン解像度」と「最適な印刷用紙」の関係

フィルムスキャンの解像度と最適な印刷用紙の関係
(スマイル・シェアリングでは、ポジ・ネガともに1200dpi(1コマ@58円(税込63.8円))でのスキャンを標準として、2400dpi(1コマ@116円(税込127.6円))でのスキャニングも受け付けております。詳しくはこちら

このように考えると、四切(254×305mm)やA3サイズを想定しているなら3200dpi、最近は家庭用のプリンターでも目にするA3ノビ(329×483mm)やA2サイズなら、「解像度」は4800dpiがおススメです。

もしもA1サイズのような大きな印刷物にするのであれば、6400dpiもの高い「解像度」を必要とします。

ただ、写真のフィルムは35mmフィルムだけではありませんよね?

ポジフィルムは?ブローニーは?スライド用にマウントしたものは?4×5フィルムや6×7フィルムって?ほかにも8mmや8×10判というのも聞いたことがあるような…。

そこで次回は、写真フィルムの種類や違いを解説します。

⇒(次回)【フィルム豆知識】 写真フィルムの種類とその違いって?

⇒当社のフィルムスキャンサービスの詳細はこちらをご覧ください!

スマイル・シェアリングでは、時間のない皆さんのために専門家が写真のスキャンを代行しています。ただいま、「無料おためしキャンペーン」やってます!

⇒詳しくはこちらをご覧ください。

【思い出アーキビスト® スマイル・シェアリング店長/樋口智久】


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フィルム写真スキャンの
画像サンプル(1200dpi/2400dpi)はこちらです!

掲載日:2024年6月14日

当店では、フィルム写真(ネガ・ポジ・スライドなど)は「1200dpi」、あるいは「2400dpi」の解像度でスキャニング作業を行っております。

標準サービスは「1200dpi」で、料金は1コマあたり58円(税込63.8円)です。高解像度となる「2400dpi」は、1コマあたり116円(税込127.6円)となっています。

「どちらの解像度を選べばいいんだろう?」とお悩みの皆さんに、以前の当ブログで、

写真のフィルムって小さいけど、スキャンする時はどのくらいの「解像度」が必要なの?

を書きました。

今回は、実際のフィルム写真からスキャンしたサンプル画像をご用意しましたので、解像度の比較検討の材料としていただければと思います。

以下の写真は、実際に当店で作業をしたお客様の35mmスライド写真を、許可をいただいて掲載しています。

いずれも、当店で作業するすべての写真に無料で実施している『補正サービス』実施後の画像です。

【サンプル1】 ※クリックすると原寸大の画像が開きます

■1200dpi (1579×1065ピクセル/1.3MB)
sample001_1200dpi.jpg

■2400dpi (3159×2131ピクセル/4.4MB)
sample001_2400dpi.jpg

【サンプル2】 ※クリックすると原寸大の画像が開きます

■1200dpi (1572×1064ピクセル/1.4MB)
sample002_1200dpi.jpg

■2400dpi (3144×2128ピクセル/4.9MB)
sample002_2400dpi.jpg

【サンプル3】 ※クリックすると原寸大の画像が開きます

■1200dpi (1570×1067ピクセル/1.5MB)
sample003_1200dpi.jpg

■2400dpi (3141×2134ピクセル/5.3MB)
sample003_2400dpi.jpg

いかがでしょうか?画面の上で同じ大きさで見る限りは1200dpiも2400dpiも差がわからないと思います。実際、普通のフォトビューワーでは、画像はリサイズされて画面いっぱいに収まるように縮小表示されるので、同様のことが言えます。

しかし、原寸サイズで見ていただくと、1200dpiは画面サイズに近く、軽快に開きますが、2400dpiとなるとかなり画像(容量)が大きく(最初は空しか見えない!?)、開くのにとても時間がかかってしまいます。

パソコンやスマホでご覧になることが中心であれば、1200dpiで十分です。

一方、それぞれの画像内の細かい文字を見てみると、2400dpiのほうが小さい文字まで読み取れることがわかりますよね。

大きく引き伸ばしても、細かい字まで表現されるわけなので、画像を六つ切りやA4サイズに大きくプリントすることを想定する場合でしたら、2400dpiをお薦めします。

そのほか、当店のフィルムスキャンサービスの詳しい情報はこちらをご覧ください

上のサンプル画像や、以前のブログも参考にしていただきながら、ご都合に合う解像度をご指定くださいね!


【思い出アーキビスト® スマイル・シェアリング店長/樋口智久】


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CD、DVD、BD・・・データディスクの違いを解説します!

掲載日:2024年6月14日

レンタルでも販売でも、音楽であればコンパクトディスク(以下CD)、映像であればDVDやブルーレイディスク(以下BD)ですよね。

データ容量については、CD⇒DVD⇒BDの順に大きくなるのは皆さまご存知の通りです。

しかし、違うのはデータ容量だけでしょうか?そうならば、なぜ使い分けるのでしょう?

「大は小を兼ねる」という格言もあります。1枚あたりの金額は多少違いますが、最近ではCDとDVDであれば、それほど差はないはずです。

もちろん、読み込める機材の有無も問題になりますが、DVDが使えないパソコンは、現在は少数派でしょう。

では、どうして使い分ける必要があるのか……。

今回は、CD、DVD、BDのそれぞれの説明とともに、その辺りの理由も解明しましょう!

CDには、音楽用とデータ用がある?

販売されているCD(Compact Disc)には、データの書き込みについて3種類が存在します。

1つ目は、読み取り専用の「CD-ROM」(Read Only Memory/リードオンリーメモリー)。音楽やアプリケーションなどのソフトを販売する際に使われます。

2つ目は、「CD-R」(Recordable/レコーダブル)で、データを一度だけ書き込むことができるもの。

3つ目は、「CD-RW」(ReWritable/リライタブル)です。データを書き込んだり、削除したりが繰り返し(1000回程度)行えます。

また、CDのパッケージを見ると、CD-RやCD-RWとともに、「音楽用」あるいは「データ用」と記載されていることにお気づきでしょうか?

「データ用」には何もされていないのに対して、「音楽用」には専用レコーダーのための認識コードが記録されており、音楽に適した加工が施されているそうです。

「データ用」よりも「音楽用」のCDが少し高いのは、それらの処理のほかに「私的録音録画補償金」が含まれているからです。

実際には、パソコンを使用すれば「データ用」CDにも音楽を書き込めるわけですが、音楽専用で使うCDであれば、さまざまな意味で、「音楽用」の購入が望ましいでしょう。

DVDのプラスとマイナスって?

DVD(Digital Versatile Disc、当初はDigital Video Disc)にも、CDと同じように、読み取り専用の「DVD-ROM」、一度だけ書き込み可能な「DVD-R」、1000回ほど書き換えできる「DVD-RW」があります。

これら以外に、10万回もの書き換えが可能な「DVD-RAM」(Random Access Memory/ランダムアクセスメモリー)というものも。

ご自身でデータ記録用としてDVDを購入する方は、さらに+と-(正確にはマイナスではなくハイフン)という表記もご存知でしょう。

DVD-R、DVD-RWと、DVD+R、DVD+RWです。

この表記の違いは規格の違いです。機能的な違いはあまりないようですが、メーカーなどによる組織が異なるので、互換性はありません。

ビデオテープの「VHS」と「ベータ」の違いのようですが、大きさや見た目が変わらないので要注意です。

ドライブ(読み取り装置)にしても、どちらかしか対応できないものが多いので、よく確認しましょう。

もう1つ、DL(Dual Layer/デュアルレイヤー)と表示されているものがあります。

例えば、「DVD+R DL」のような表記です。

これは、記録できる面が2層になっているので、約2倍の容量があるのです。

両面に記録できるDVDであれば、さらに倍で、片面1層のものにくらべ、約4倍の容量があるということになります。

ところで、DVDにも「録画用」と「データ用」があります。

CDでご説明したように、「録画用」DVDの価格には「私的録音録画補償金」が含まれています。ただし、CDとは異なり、「データ用」のDVDではテレビ番組などの録画はできません。

BDは傷つきやすい?

DVDと比較しても、圧倒的な大容量のBD(Blu-ray Disc)。

CDやDVD同様、読み取り専用の「BD-ROM」、一度だけ書き込み可能な「BD-R」、1000回ほど書き換えできる「BD-RE」(Rewritable)があります。

このBD-REには、最近、LTH(Low To High)という安価に製造できるものが登場しました。比較すると、多少は長期保存に弱いというデメリットがありますが、書き込みや読み取り、画質などに差は感じられないそうです。

また、DL、XLなど、1層から4層のものまでが市販されています。

BDにも、「ビデオ用」と「データ用」という区別がありますが、DVDのように録画できないということはありません。

このBD、先ほど「圧倒的な大容量」と書きましたが、CDと同じ大きさ(面積)なのに、CDの35倍も記録できるんですから、技術の進歩はスゴイですよね。

しかしそのぶん、非常に繊細です。小さな傷の発生で、データが飛ぶ、二度と読み込めない、という可能性がCDより高いと思われます。

不織布ケースに入れたりすると、後で拭いても消すことができない不織布の繊維の凹凸が跡になってしまうことがあるそうですからご注意を!

BDは、購入した際のプラスチックケース(スピンドルケースなど)で保存することをお薦めします。

容量が大きくなるほどリスクも高く?

上に挙げたBDの例から、記録容量が大きくなればなるほど、当然それだけ密度が高く繊細になり、データが欠損、破損、読み込み不能となるリスクも高くなってしまいます。

ですので当店では、大きなデータでない限りは、納品時にはCDを使用しています。もちろん、一度しか書き込みできないCD-Rです。

CDは、1982年に発売された一番歴史がある光ディスクですし、他と比較して高密度ではないので、より信頼性が高い、と当店では判断しているからです。

そして、納品データの容量が大きくなればDVD-Rを使用しますが、どちらの場合でも、より信頼のおける「日本製のディスク」を使用しています。(注:2017年以降、日本製ディスクが製造されなくなったことに伴い、現在は日本製と同等のコストのディスクを使用しています。)

ちなみに当店の場合、写真(L判)の量がだいたい300枚を超えると、DVD-Rへの保存となります。

disc_image.jpg
大切な思い出を残すための媒体ですから、リスクは最小限に留めたいと考えています。

さらなるリスク回避の観点から言いますと、当店からデータディスクが届いたら、すぐに別のメディアやパソコン本体にまるまるコピーして、完全バックアップ(分散保存)しておくこともお薦めしています。

皆さまの「思い出アーカイブ」がより安全で、より充実しますように!

【思い出アーキビスト® スマイル・シェアリング店長/樋口智久】


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写真デジタル化の「解像度」は高い方がいいに決まってる?
答えはNO!用途によって必ず最適があるんです!

掲載日:2024年6月14日

写真を保存するのも、プリンターで印刷するのも、テレビやパソコンで観るのも、ブログに掲載するのも、「解像度」はとにかく設定できる最高の値がいい!、と思っている人はいませんか?

中には、「あまり高くてもムダだ」と分かっているのに、どの程度にするかを考えるのが面倒なので、高めに設定しているという人もいるかも知れません。

しかし、ムダなだけならまだしも、最適でないとデメリットもあるんです!

今回は、適切な「解像度」についてご説明します。

Album.jpg

まずは「解像度」のおさらい。

「解像度」とは画像の密度のことで、その単位が「dpi(ドット・パー・インチの略)」で、1インチにどれだけ「ドット」があるかを表しています。

前回の記事 『解像度とは?画素とは?dpiとは・・・』はこちら

「300dpi」以上は意味がない?

300dpiは、充分に高画質です。

元々の写真データなどを、そのままの大きさでプリントアウトや印刷するのであれば、スキャンする「解像度」は300dpiが適切だと言えます。

それ以上に「解像度」を高めても、人間の眼でその差を認識することは、残念ながら無理なんです。

デメリットもあります。

必要以上に高い「解像度」で写真をスキャン、あるいはプリントアウトしようとすれば、それだけ時間がかかってしまいます。

解像度を2倍にすれば、縦×横それぞれ2倍細かく読み込むことになり、データの大きさは(2×2=で)4倍にもなってしまいます。

「解像度」を高くすればするほど、大きなデータになりますので、ハードディスクやメディアに保存できる点数が減りますし、メールに添付して送れば、受信側へ負荷をかけたり、受信拒否されたりする場合もあります。

では大きく印刷する場合は?

ただ、「元の画像(写真)よりも大きく印刷する場合」には、別の話なんです。

例えば、ハガキをA4サイズで印刷やプリントアウトしたい場合を考えてみましょう。ハガキは、ほぼA6サイズですので、A4を縦横それぞれ半分にした大きさ。

先ほど書いたように、「仕上がりは300dpiが最適」ですから、ハガキをスキャンしてA4用紙に拡大印刷するためには、解像度を上げて、600dpiが適切ということになります。

よく、「大きな写真だから高解像度で取り込んでほしい」、とご注文されるお客様がいらっしゃるのですが、それはむしろ逆で、「小さな写真ほど解像度を上げるべき」なんです。(大きな写真をもっと拡大してポスターサイズに印刷したい、という場合は別です)

◆プリント写真スキャンの解像度と最適な印刷用紙の関係
resolution_print.png基本的に、「そのままの大きさで印刷する予定なら300dpiでスキャン。拡大印刷する予定ならその拡大分だけ解像度を高くしておく」、と覚えておくと良いでしょう。

写真を印刷する予定が無く、テレビやパソコンなどの液晶画面で見たり、ブログやホームページなどに掲載できれば充分という場合は、もっと低い「解像度」でも良いのです。

そもそも、パソコン画面の「解像度(表現できる画質)」は70~90dpi程度ですので、それ以上であれば問題はありません。

当店の写真スキャンサービスでは、「300dpi」を標準として、ご希望に応じて高解像度の「600dpi」での写真スキャンも承っております。

標準解像度である「300dpi」の作業は、1枚あたり 38円(税込41.8円)(プリント写真の場合)ですが、
「600dpi」は、1枚あたり 76円(税込83.6円) (標準の2.0倍額) にて作業いたします。
(別途、基本料金、返却送料、消費税がかかります。)

詳しくは、料金一覧ページをご覧ください。

最適な解像度で、たくさんの思い出を効率よく保存していきましょう!!

次回は、写真「フィルム」をスキャンする場合には、どのくらいの「解像度」が必要なのか?を解説します。

⇒【次回】写真のフィルムって小さいけど、スキャンする時はどのくらいの「解像度」が必要なの?

スマイル・シェアリングでは、時間のない皆さんのために専門家が写真のスキャンを代行しています。ただいま、「無料おためしキャンペーン」やってます!
⇒詳しくはこちらをご覧ください。

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